小さな子供がヨチヨチ歩いているのはとても可愛いですよね。しかし、自分が親になって初めて気が付いたのは「子供はよく転ぶ」ということ。我が家の次男は特によく転ぶ子で、室内でも屋外でもとにかくいつもどこかにつまずいていました。
特に気になるのが転び方です。小さな子供はまだ上手に受け身を取ることができないので、顔面や頭などを地面にぶつけてしまうこともあります。固いコンクリートの道路などで子供が転んでしまうと、「怪我は大丈夫かな?」「運動神経が悪いのかな?」など親としても心配になってしまいますよね。
今回は、「子供がよく転ぶ」とお悩みの方へ、我が家で実践した対策をご紹介します。
すぐ実践できる!よく転ぶ子供の5つの対策とサポートアイデア
それでは、実際に”よく転ぶ”愛しい次男に対して行なった対策とサポートのアイデアをご紹介します。
1.衣類や靴はベストフィットが鉄則
まず確認したいのは、子供の衣類や靴のサイズです。小さな子供にとって、サイズの合わない衣類や靴は、安定した歩行を妨げる大きなストレスになります。子供のズボンがぶかぶかしていないか?靴は足に合ったものを履いているか?など、よく確かめてあげましょう。
また、衣類や靴の素材も大切です。特に衣類に関しては伸縮性があって、子供が動きやすいものを選ぶことが大切です。体にフィットしすぎていたり、固い素材で出来たりしている衣類は、子供にとって動きやすいとは言えません。また靴に関しては形がしっかりしていて、靴底が固すぎないものが理想的です。
2.帽子・リュックで身体を保護
ある時、頂きものの子供用のリュックサックがあったので、それを次男に背負わせて歩かせていました。すると、後ろ向きに転んでも、うまい具合にリュックサックがクッションになり後頭部を打たずに済んだのです。それ以来、我が家では子供たちの後頭部の保護のため、外出時には出来るだけリュックサックを背負わせるようにしています。リュックサックの中には、軽くてかさばるものを出来るだけフカフカになるように入れます。あまりたくさん荷物を詰めすぎると、リュックサックが重くなってしまい、逆にバランスを崩しやすくなりますので要注意です。
転んだ時に頭を保護してくれるという理由で、帽子も欠かせません。
3.毎日少しずつ練習する
とにかく晴れている日は毎日歩く練習をさせるのが一番です。子供のゆったりとした歩みに合わせるのは時間がかかりますし、面倒に感じることもあるのですが、実はこれが一番効果的だと感じています。
我が家の次男は赤ちゃんの頃からベビーカーが大好き。長男がワンパクでどこでも走り回ってしまうタイプだったこともあり、お出かけの際は、つい次男をベビーカーに乗せていました。しかしそれが運動不足の原因なのか、次男は歩き始めるのが平均よりも遅く、さらに長男以上によく転ぶ子供でした。
そこで、保育園からの帰り道に、見通しの良い比較的安全な道路で次男をベビーカーからおろして歩かせる、というのを日課にするようにしました。最初の頃は数メートルに一回は転んでいましたが、数日もすると足取りが力強くなっていました。
4.あえて足場の悪い場所で練習する
子供は危ない場所が大好きですよね。階段などの段差がある場所では、ほぼ確実につまずいてしまうのが分かっているのに、遊びに行きたがります。そういった足さばきの問題を解決するために私が考えたトレーニングは「あえて足場の悪い場所を歩かせる」という方法です。
我が家の近所の公園には大きな木が何本か立っており、その木の周りにはごつごつした根が這っています。また、公園の中には、少し小高い丘のようになっている部分もあり、そこの地面は土や草ででこぼこしていました。そういった足場の悪い場所に次男を連れて行き、歩かせてみました。当然足を取られてよく転ぶのですが、木の幹や草むらなら転んでもあまり痛くありません。
5.室内の安全対策、屋外の安全対策
室内だからと言って安全だとは限りません。屋外に比べて、室内は狭い分、壁や家具など床以外の場所にもぶつかってしまう確率が上がります。我が家では、子供たちがよく転ぶ1歳から2歳くらいの間は、床にはクッションマットを敷きつめて安全対策をしていました。また、壁の角や角のある家具には、コーナークッションを貼り、ぶつかっても痛くないようにしました。特に危険なキッチンにはキッチンゲートを取りつけ、子供は入ることができないように。
屋外でも、高い段差や階段などには出来るだけ子供を近づかせないのが一番です。
怪我が重なっても追い詰められないで!子供は転んで学ぶ
子供がよく転ぶと、親としては心配な気持ちが大きくなり、危険を避けるために「外出したくない」と思ってしまう方もいるかもしれません。長男と次男が室内で走り回ったせいで怪我が重なった時は、私も精神的にかなり追い詰められました。
しかし、子供は転びながらバランス感覚や歩き方や運動能力を学んでいます。転倒を怖がって歩かせないでいても、問題を先延ばししているだけになります。できるだけ安全対策をしたら、あとは必要以上に怖がらずに見守ってあげることも大切なのかもしれません。