忙しい毎日を送っていると、つい「わざわざ浴槽にお湯をためるのは面倒」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか?

 

我が家も平日は時間に追われ、シャワーで済ませてしまいがちです。しかし、面倒だからとお風呂に入らないのはもったいない!実は、入浴に親子のコミュニケーションを高め、子供が楽しみながら学べる時間でもあります。

 

今回は、「浴育」について解説しながら、ママライターおすすめのお風呂の過ごし方もご紹介します。

 

浴育とは?

 

 

「浴育」という言葉を知っていますか?「浴育」を提唱する東京ガスによると、以下の通りです。

 

入浴を通じて生涯、心身の健康をより良く育むために、入浴の効果や入浴方法、お風呂の楽しみ方などを学ぶこと。例えば、身体に負担がない「ぬるめのお湯の半身浴」を、子どものころから習慣づけることにより、成人になってからの「リラックス浴」や中高年以降の「安全入浴」にもつなげることができ、一生を通じて健康によい入浴を楽しむことができます。

出典:東京ガス

 

定義だけ読むと少し難しいイメージを抱いてしまうかもしれませんが、要は安全に気をつけながら、お風呂の楽しさやすばらしさを知ることこそ「浴育」なのです。

 

 

親子で入浴するメリット

 

 

東京ガスが行った調査によると、親子で一緒にお風呂に入る「親子入浴」には、二つの大きなメリットがあることがわかっています。

 

 

メリット1:親子のコミュニケーション

 

一つ目は、リラックスした環境で、しっかりとした親子のコミュニケーションが取れること。「お風呂だとテレビやおもちゃなどに子どもの興味がそれず、きちんと会話してくれる」や、「距離感が縮まり、文字通り裸の付き合いができる」などの声が寄せられました。

 

 

メリット2:楽しんで勉強できる

 

二つ目は、子どもが楽しんで勉強するという点。同調査によると、入浴時の勉強について前向きな回答をした人の割合が7割近くありました。

 

日常生活の中にありながら、お風呂という特別な環境だからこそ実感できるこれらのメリット。毎日の生活の中にうまく取り入れ、活用していきたいですよね。

 

参考:【実態調査】子育てパパにもオススメの浴育とは? 親子入浴の嬉しい効果

 

 

 

ママライターの入浴に対する考えを変えてくれた出来事

 

二人の男の子を育てる筆者にとって、お風呂は「面倒ごと」の一つでした。ところ構わず動きまくる長男と、すぐに転んで怪我をする次男を一緒にお風呂に入れるのは至難の業。日ごろから、入浴は夫と二人三脚で流れ作業のように事務的に行うか、ワンオペ時はシャワーで済ませるか、という選択肢しかありませんでした。

 

親がそんな感じなので、子供たちもお風呂に対してあまり前向きなイメージは持っていなかったようで、「お風呂だよー」と言ってもなかなか素直に入ってくれませんでした。子供たちの準備がもたつくと、大人もイライラしてしまい、余計お風呂が面倒になってしまうという悪循環に陥っていました。

 

しかし、ある時友人が言ってくれた一言がきっかけとなり、入浴についての考え方がガラリと変わりました。友人は、当時3歳の娘さんと一緒に、お風呂でお箸の練習をしているという話をしてくれたのです。我が家にとっては騒々しい時間でしかないお風呂タイムが、考え方によっては学びにつながる時間になるとは!ハッとした私は、我が家でも、もう少しリラックスしてお風呂を楽しめる方法はないだろうかと考えるようになりました。

 

 

 

 

 

ママライターおすすめ!お風呂での過ごし方

 

 

我が家の子供たちも成長と共に少しずつ落ち着いて入浴できるようになり、水遊び感覚でお風呂場での遊びをどんどん発見していきました。そんな子供たちの楽しむ姿を見て筆者も癒され、心の余裕とともに「お風呂は楽しい」と感じられるようになりました。次に紹介する過ごし方は、我が家の子供たちが大好きな遊びです。

 

 

金魚すくい

 

地域のお祭りで体験した金魚すくいがとても楽しかったようで、もらってきたおもちゃの金魚で「お風呂でも金魚すくいやる!」とやる気満々になった我が家の子供たち。ポイはないので家にある子供用のコップで代用し、おもちゃの金魚を湯船に浮かべ、それをただひたすらすくっていくという遊びを始めました。

 

おもちゃの金魚がない場合は、水に浮かべられる小さなおもちゃで代用しても良いですよ。とにかくおもちゃの数がたくさんあると、子供もやりがいを感じられるようです。使った後のおもちゃはよく乾かして干しておきます。

 

 

水中フィギュアごっこ

 

水に浸けても問題のないフィギュアがあれば、水中フィギュアごっこが楽しいです。家の中で遊ぶ時と違い、水中では水圧を感じられるので、普段とは違うダイナミックな動きを楽しむことができます。我が家の恐竜好きの子供たちは、何種類もの恐竜フィギュアを水に浸けては、水中合戦を楽しんでいます。水中で手を離すとフィギュアがプカプカ浮かんだり沈んだりするのも面白いですよね。

 

 

お絵かき

 

お風呂場の曇った鏡や壁は、子供が指で自由にお絵描きできる絶好のスポットです。一度描いた場所も、少し時間を置くとまた曇るので、再度絵を描けます。

 

次に紹介する知育につながりますが、絵だけでなく、数字やひらがな、漢字などを練習してみても良いですね。特別な道具を使わないので手間もかからず、誰でもすぐに挑戦できる遊びです。

 

 

 

 

  

お風呂で「知育」も!

 

 

入浴中は心も身体もリラックスしているので、子供が新しいことに挑戦してみようという気持ちになれる絶好のチャンス。冒頭でご紹介した調査でも、お風呂場が親子で一緒に楽しみながら「学べる」場になっていることがわかります。

 

知育遊びの良いところは、とにかく簡単にできるところです。特別なツールは何一つ要りません。おもちゃを片付ける手間も不要なので、面倒くさがりな私は、おもちゃ遊びより断然知育遊び派です。

 

 

数を数える

 

子供は動き回るのが大好きなので、じっと座っているのが難しいですよね。お風呂に浸かっても、すぐに「上がりたい」と言われ、「あと〇数えたら上がろうね」と諭す親も多いのではないでしょうか。

 

最初は親を真似してただ呪文のように「いち、に、さん…」と数えているかもしれませんが、そのうちに言葉と数の概念がつながるようになるでしょう。「いち、に、さん…」と口で数えるのに合わせて、指で123と数を見せてあげると、小さな子供でも理解しやすくなります。

 

また、お風呂で使ったおもちゃがあれば、それらを湯船に浮かべ、「一つ、二つ、三つ」と数えてみるのも楽しいですね。「どっちが多い?」「どっちが少ない?」と数比べをしたり、遊びながら足し算や引き算に挑戦してみたりしても良いですね。

 

 

数字、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットを覚える

 

 

お絵かきの要領で、お風呂場の鏡や壁に数字やひらがな、カタカナなどを書くのも楽しいです。間違えてしまっても場所を変えてすぐにやり直しできるので、子供にとってもプレッシャーが少なく、取り組みやすいと思います。

 

初めて文字に挑戦する小さな子供には、お風呂に貼るひらがな表などがおすすめ。見本があると「この字は何だろう?」とますます興味が湧いてくるかもしれませんね。

 

文字が書ける少し大きな子供には、背中に文字を書いてあてっこする遊びがおすすめ。親子のスキンシップにもなりますし、くすぐったいので笑いながら楽しくできます。

 

手先を器用に

 

数えたり文字を書いたりという学びも大切ですが、幼児期に鍛えたい能力の一つとして、手指の巧緻性があります。手先を使ったトレーニングをたくさん行うことで、器用さが養われ、意欲や集中力なども発達すると言われています。

 

こういった知育玩具は色々と販売されていて、どれも魅力的ではありますが、スプーンやお箸、コップ、洗濯ばさみなど、普段家にあるものを使うとより手軽ですね。

 

お風呂にスプーンやお箸を持ち込み、湯船につかりながらスプーンやお箸の練習をします。持ち方の練習だけでなく、小さなおもちゃをスプーンですくったりお箸でつまんだりする練習もできます。

 

コップを二つ用意すれば、一方のコップからもう一方のコップへ、水を注ぐ練習もできます。勢いよく水を注ぐと、コップから水がこぼれてしまいます。力加減を調節しながら慎重に注ぐことは小さな子供には少し難しいかもしれませんが、お風呂場だからこそできる遊びですよね。(家の中でやると、後片付けが大変です!)

 

洗濯ばさみは、手先のトレーニングには定番の道具です。それぞれの指を連携させて動かしたり、ちょうど良い力加減を学んだりすることができます。洗濯ばさみをたくさん用意すれば、一列につなげてみたり、円を作ってみたり、まるで図工の時間のように造形を楽しめます。

 

3歳の我が子は、おもちゃを凍らせて遊ぶのが大好きです!

 

小さい頃からお風呂が大好きな我が子は、お風呂は遊び場だと思っています。

しかし、3歳ごろになってからは遊びに夢中で「お風呂いやー!」となることも増えました。そこで、お風呂での遊びを少し工夫しようと、アンパンマンのおもちゃを凍らせてみると、それが大ヒット!!お風呂の中に入れるとどんどん氷が溶けて、アンパンマンの仲間たちが現れてきます。

「今日は誰かなー??あかちゃんマンかなー??」なんて言いながら、楽しそうにしています笑。

私は、小学生から大学生ごろまでよく母と一緒に銭湯に行っていて、お風呂でいろんな話をしたことを覚えています。両親が自営業で毎日忙しかったのですが、お風呂はゆっくり二人きりで話ができる時間。なんでもない日常の会話から、進路について、恋愛について、友人関係について悩んだ時も、お風呂であれば穏やかに話せました。母とは本当になんでも話せる間柄になったのも、このお風呂での時間のおかげだったかもしれません。

自宅のお風呂だと、一緒にお風呂に入るのはもっと早く卒業してしまうと思いますが、私も子供とのお風呂だからこその時間を大切にしたいと思っています。

 

  

 

「浴育」でお風呂時間を前向きに

 

 

面倒と思いがちな入浴ですが、親子のコミュニケーションや知育の時間と考えることもできます。リラックスできて学びにもつながるなら、活用しない手はありません。

 

毎日は難しくても、時間に余裕のあるお休みの日などに少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。

*「浴育」は東京ガス(株)の登録商標です。

 

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