外遊びには、子供の身体や脳の発達を促す効果があると言われています。しかし、子供と一緒に外に出ても「何をして遊べばよいのだろう?」と悩んでしまうこと、ありませんか?子供によっては、なかなか外に出たがらなかったり、すぐに帰りたがったりして、パパやママを困らせてしまう場合もありますよね。
今回は、男の子二人を育てる筆者の経験をもとに、さまざまな外遊びの方法や注意点についてご紹介します。
外遊びの効果
体を動かして遊ぶことは、身体面での発達を促すだけでなく、知育にも効果があるのではないかと考えられています。
思いきり体を動かすと、脳の前頭前野が活発に働くと考えられています。前頭前野は、脳の中でも集中力をつかさどる部分。外遊びで大はしゃぎすることが、実は、将来的に子供が落ちつき、集中力を発揮できるようになる土台作りとなっているのです。
参考にしたサイト
https://benesse.jp/kosodate/201702/20170209-1.html
ママライターの体験談
筆者は男の子二人を育てる母です。長男はとても活発なので、家の中でも常に走り回っており、晴れていれば何時間でも公園で遊んでいます。小さい頃は遊具遊びに夢中でしたが、小学生になるとサッカーや野球などのボール遊びをするようになりました。
一方、マイペースな次男はどちらかというとインドア派。外遊びよりは室内でのブロック遊びやお絵かきなどの静かな遊びを好みます。お出かけしても、公園遊びより道ばたの虫を眺めながらのお散歩の方が性に合っているようです。最近はダンゴムシを丸めるのにハマっています。
二人の子供を育てていて感じたのは、「この遊びをやっていればOK」という正解はないということ。これは外遊びだけでなく子育ての全ての局面において言えることです。子供の性格によって好む遊びも異なりますし、成長の過程でその好みも変化していきます。親ができるのは、子供を外に連れ出すところまで。どう遊ぶかは子供に任せ、親は見守るというスタンスで子供の外遊びに付きあっています。
こんな遊び方、ありますよ!
外遊びといっても、遊び方はさまざま。のんびりお散歩を楽しんだり、活発に公園で遊んだり。我が家の子供たちは日常的にこんな遊びをしています。
【散歩】
外遊びというと、その言葉のイメージから「遊ばなければ!」と感じるかもしれません。しかし、体を動かすという点で考えるとお散歩も立派な外遊びの一つ。日光を浴びながら、子供と一緒に近所を歩いてみると、今まで気づかなかった楽しみを見つけられるかもしれませんよ。
» 目的を決める
乗り物好きの子供であれば、電車が見えるスポットや消防署などを目的にお散歩してみては?「〇〇を見に行こう!」というと、インドア派の子供でも重い腰を上げてくれるかもしれませんよ。
目的は乗り物以外でももちろんOK!近所に子供がハマっているものを探し、お気に入りのお散歩コースを見つけてみてはいかがでしょうか。
» 道ばたに咲く花や虫を観察しながら
毎日同じ道を歩きたい子供なら、花や昆虫を探しながら歩いてみてはいかがでしょうか。季節の移り変わりとともに、同じ景色がさまざまに変化する様子を観察することができますよ。
» おやつ休憩も楽しみに
たくさん歩くと疲れてしまいますが、おやつを食べるとまた元気になれますよね。ちょっとしたおやつを持ってお散歩に出かけると、遠足気分を楽しめます。おやつがあれば、少し大変な道のりも頑張れるかもしれません。お気に入りのカフェを目的地にしても良いですね。
【公園遊び】
外遊びの定番、公園遊び。公園によって大きさや遊具の種類が異なります。近くに複数の公園がある場合は、各公園を巡りながらお散歩する楽しみも。
» 砂遊び
小さな子供から大きな子供までみんなで夢中になれる砂遊び。砂の手触りを楽しみながら穴を掘ったり砂を集めたり、さまざまな感覚遊びを楽しめます。水で濡らした砂は固まりやすくなり、造形遊びもできます。砂場遊び道具は、100円ショップなどでも購入できますが、家にあるペットボトルやプラスチック容器などでも代用できます。
» 遊具遊び
滑り台やジャングルジム、シーソー、ブランコなど、公園には楽しい遊具がたくさん。遊具遊びは体をたくさん使うので、子供の運動能力向上も期待できます。
遊具は楽しみがたくさんある反面、転倒などの危険もあります。目を離さずにしっかり見守る必要があります。
» ボール遊び
ボールを投げたり追いかけたりできるようになると、サッカーや野球などの球技にチャレンジ。未就学児の場合、細かいルールを覚えるのはまだ難しいかもしれませんが、ボールを蹴ったり追いかけたりしているだけで楽しい遊びになりますよ。
ボール遊びをすると、たくさん走らなければいけないので、子供の運動量がぐんとアップします。その分、遊びに付きあう親も大変!運動不足解消になります。
» シャボン玉
ふわふわと空を舞うシャボン玉は子供が大好きな遊びの一つ。狭いスペースでも楽しめます。優しく息を吹いて大きなシャボン玉を作ったり、シャボン玉を追いかけたり、さまざまな遊びができます。ペットボトルと先を割ったストローがあれば自家製シャボン玉道具の完成です。最近では、水鉄砲のようにシャボン玉を連発できるおもちゃなど、面白いバブルメーカーもお店でたくさん見つけられます。
» お友達を作る場所
公園遊びの楽しみの一つは、新しい友達と出会い、交流を深められる点です。子供同士で遊んでくれる時間が長くなると、ママ同士もおしゃべりしたり、育児の相談をし合ったりと、ほっと一息つける時間になりますよ。
【乗り物、おもちゃ】
子供によっては、公園遊びにあまり興味を持たない子もいるでしょう。そんな時は、遊び道具の出番。乗り物やおもちゃを使った外遊びもたくさんあります。
» 三輪車、ストライダー、自転車
乗り物が大好きな子供なら、自分だけの乗り物(三輪車、ストライダー、自転車)に興味津々になるはず。小さな子供なら三輪車やストライダーなど、ほとんど練習しなくてもすぐに乗りこなせる乗り物がおすすめ。頑張る力が育つ小学入学前後の子供は、自転車の練習に精を出してみてはいかがでしょうか。
自転車に安全に乗れるようになると、行動範囲がぐんと広がります。怪我や事故には十分気をつけながら、親子でサイクリングも楽しいですよ。
» キックボード、キャスターボード
足で地面をキックしながら爽快に進むキックボード。自転車がちょっと苦手という子供でも、キックボードなら簡単に乗りこなすことができます。また、絶妙なバランス感覚が楽しいキャスターボードは、体幹トレーニングにもなる優れもの。家の前や小さな公園などの狭いスペースでも大満足できる遊びです。
» ラジコン、ドローン
昔ながらのラジコン遊びは、今の子供たちにも人気のおもちゃです。ラジコンを操縦するだけでなく、追いかけてみたり、コース通りに走らせてみたりすると、体を動かしながら遊べます。最近はラジコンだけでなく、ドローンも人気です。
» 水鉄砲
夏の暑い季節なら、水鉄砲遊びが楽しいです。水着など濡れてもよい服装で水鉄砲合戦すれば、親も子供も大はしゃぎできますよ。
外遊びの注意点
楽しい外遊びですが、怪我や熱中症には注意したいもの。また、事前に汚れ対策をしておくと、子供がドロドロになってもおおらかな気持ちで見守ることができます。
【怪我や熱中症対策】
» 応急処置セット
バッグの中に消毒液と絆創膏を入れておけば、子供が万が一転んで擦り傷を作ってもすぐ応急処置できます。
» 帽子と飲み物は忘れずに
熱中症対策のために、帽子と飲み物は忘れずに。こまめに水分補給しながら遊ぶと安心です。
» 歩きやすい靴
サイズの合わない靴や運動に適していない靴では、思いきり外遊びができません。外遊びの際は、子供が歩きやすい靴を履いて出かけるのがベスト。子供によっては、長靴やサンダルを履いてお出かけしたいと言うかもしれません。その場合は、「公園で遊ぶ時は靴を履き替えようね」と伝え、運動靴を持っていくと良いですね。
» 子供から目を離さない
遊具では子供が転倒や落下をしないよう注意が必要です。また、迷子や事故など、外遊びには危険がいっぱい。子供から目を離さずしっかり見守りましょう。
【汚れ対策】
» 汚れても良い服装で
転ばないように気を付けていても、子供は転ぶもの。外遊びの際は、子供が転んだり服を汚したりする前提で服選びをすると良いですよ。
» 着替えは多めに持参
外遊びに行く際は、着替えを忘れずに。一度着替えてもまた遊んでいるうちに汚れる可能性もあるので、着替えは多めに持っていくと安心です。
» 手拭きタオルは2枚以上
汚れた手を拭いたり、汗をぬぐったりするために、ハンカチが便利です。遊んでいる最中に使うためのハンカチ以外にもう一枚予備をもっておくと、最後に清潔なハンカチで手を拭くことができてすっきりしますよ。
» 砂場遊び用のプレイウェアも
砂遊びが大好きな子供には、砂遊び用のプレイウェアもおすすめ。普段着の上から簡単に着用でき、汚れを防いでくれるので、泥だらけになって遊びたい子供にぴったり。つなぎタイプやサロペットタイプなど、デザインもさまざまです。子供の遊び方に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
子供の体力づくりにもなり、精神的な発達も促してくれる外遊び。子供の性格に合わせ、親子で楽しめる外遊びが見つかるといいですね。