工作好きな子、あつまれ!自宅でできる簡単アート遊び

 

 

子供は遊びの天才!豊かな想像力でどんなことも遊びに変えてしまいます。

 

中でも、大きな達成感を感じることができる工作などのアート遊びは、暇を持て余してしまいがちな雨の日や長期休暇などにおすすめです。

 

 

今回は、工作初心者でも簡単に始められるアート遊びをご紹介します。

 

 

工作はいつからできる?

 

はさみやのりを使い、立体的な制作物を作る「工作」は、手先が器用に動かせるようになってから徐々にできるようになります。ベネッセ教育情報サイトによると、ほとんどの子供が以下の年齢の間に次のような行動ができるようになります。

参考URL:https://benesse.jp/contents/clinic/basic/index.html

 

  • マルを描く:2歳6か月~3歳
  • はさみで切る:2歳6か月~3歳6か月
  • はさみで形を切り抜く:4歳6か月~6歳
  • 思ったものを絵に描く:5~6歳

 

ママライターの体験記

 

我が家の長男は、年中の年(4~5歳)に工作に夢中になりました。その時の保育園の担任の先生が、工作が得意で、いろいろな制作活動を行ってくれたのが大きなきっかけとなり、自宅でも絵や工作をやりたがるようになりました。我が家の次男は現在3歳6か月ですが、最近はさみに興味を持つようになり、紙を切っては「僕の作品」と言って壁にセロハンテープで貼りつけています。

 

 

工作などのアート遊びに必要な基本的な道具

 

 

工作というと、専門的な道具を使って立派な作品を作るというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実は身近なもので始めることができます。はさみがなければ、手で紙を破けば良いのです。「廃材遊び」などのように、発想の転換によってゴミをアートに変えてしまうことができるのも工作の面白いところです。

 

しかし、基本的な道具を揃えておくと、アート遊びがより簡単になります。特に小さな子供や工作初心者にとって、何もないところから作品を作り出すのは難しいものですよね。まずは以下のような基本セットがおすすめです。

 

  • 色画用紙
  • はさみ
  • のり
  • テープ(セロファンテープやマスキングテープなど)
  • 絵の具やクレヨン、色鉛筆などのお絵描き道具

 

これらの道具を使いこなせるようになってくると「これで代用できるかな?」「こんな使い方はできるかな?」などと、さまざまなアイデアが浮かんでくることでしょう。

 

 

初心者でも簡単!基本のアート遊び

 

 

大人なら誰もが子供の頃、工作などのアート遊びをした経験を持っているはずです。しかし、長い間工作に関わらずに生きていると、いざ子供と一緒に工作をしようとしても、どんな遊びをすれば良いかわからないという方も多いかもしれません。

 

1.絵を描く・色を塗る

 

はさみを上手く持つことができない小さな子供でもできるアート遊びがお絵かきです。2歳くらいから、マルや三角、四角などの異なる形を描いて、何かに見立てて遊ぶことができます。また、いろいろな色の鮮やかさを感じることができる塗り絵もおすすめ。塗り絵帳の用意がなくても、画用紙に親が輪郭やマス目を描いてあげれば即席塗り絵帳の完成です。

 

 

自分で絵を描けるようになると、クレヨンや色鉛筆、絵の具、サインペンなど、さまざまな画材を使わせてみてはいかがでしょうか。特に、絵の具やサインペンは、筆やペンが紙にあたる感触が独特なので、ただ線を引くだけでも楽しめます。クレヨンで輪郭を描いた後に絵の具を塗るなど、さまざまな画材を組み合わせて使うのも楽しいですよ。

 

我が家では、イケアの水彩絵の具セット「モーラ」を愛用しています。この絵の具を買う前は、チューブタイプの絵の具を使っていました。しかし、チューブタイプの絵の具では、子供がパレットに出したり筆につけたりする絵の具の量を加減できず、描いた絵がなかなか乾かない上、絵の具がすぐになくなってしまうのが課題でした。こちらの絵の具の場合、固形絵具を水で濡らして使うので、絵の乾きが早く、絵の具の持ちも良いので気にいっています。

 

イケアの水彩絵の具セット「モーラ」参考URL: https://www.ikea.com/jp/ja/p/mala-watercolour-box-mixed-colours-assorted-colours-20193272/

  

 

 

2. 紙を折る・紙を切る

 

お絵かきに飽きてしまったら、紙を折ったり切ったりしてみましょう。はさみを使えない小さな子供なら、ビリビリと思いきり破らせてみるのもおすすめ。折り紙などの小さくて薄い紙があれば、いつでもどこでも遊べます。小さくちぎった紙を雪に見立てて、子供の頭の上からパラパラと振りかけてあげると大喜びしますよ。

 

はさみを使えるようになったら、紙を真っすぐに切ったり角度をつけて切ったり、「切る」という作業だけでもさまざまに楽しめます。切った紙を何かに見立てて遊んだり、画用紙に貼りつけて切り絵やちぎり絵のようにしたりして遊ぶと、よりアートっぽさが増します。

 

少し大きい子供なら、「切る」と「貼る」を組み合わせた遊びもおすすめです。ぜひ挑戦したいのは七夕飾り。「わっかつづり」や「ひしがたつづり」などは、比較的簡単な作業で華やかな飾りが作れます。もっと難しい作業に挑戦したい子供には、「あみかざり」や「ふきながし」などがおすすめです。

 

本を読めるようになったら、親子でいろいろな折り紙作品作りに挑戦してみても良いですね。

 

 

3.立体に挑戦

 

はさみが上手に使えるようになってきたら、いよいよ工作の出番!立体的な作品作りに挑戦してみましょう。

 

空き箱やトイレットペーパーの芯、段ボールなどを使った廃材遊びがとても楽しいです。これらの素材はすでに筒や立方体などの形になっているので、組み合わせて積み上げるだけで個性的な形ができ上がります。はさみを使わなくてもテープやのりでくっつけていけば作品作りが完成。絵の具で色を塗ったりしても良いですね。もちろん素材にはさみを入れて、よりイメージに近い形を作ってみることもできますよ。

 

いちごパフェ

https://www.instagram.com/p/BtpFtdlBtQ-/?utm_source=ig_web_copy_link

 

立体制作に慣れてきたら、紙粘土やあぶら粘土なども使いこなせるようになります。あらかじめある程度の形が決まっている廃材遊びに比べ、粘土遊びは形作りが自由自在です。難易度は高いですが、達成感は大きいでしょう。

 

廃材遊び

https://www.instagram.com/p/B7iMOdHBYdV/?utm_source=ig_web_copy_link

 

 

工作アイデアはどこで探す?

 

工作が楽しいといっても、毎日同じことをしていては親も子も飽きてしまいます。しかし、自分だけで新しいアイデアを次々と思いつく人は少ないでしょう。我が家では、テレビやSNSなどから工作アイデアを仕入れています。

 

Eテレ「ノージーのひらめき工房」

NHKのEテレで毎週土曜の午前7時30分から放送されている「ノージーのひらめき工房」では、毎回自宅で簡単に再現できる工作遊びが紹介されています。テレビで他の子供たちが工作している様子を見ると、我が家の子供たちもやる気が湧き出てくるらしく、「ノージーのひらめき工房」を見た後はいつも「何か作りたい!」と言います。

 

テレビほどうまくは行きませんが、テレビで紹介されていた工作をそのまま再現できなくても問題ありません。子供なりに工夫して楽しめていれば有意義な時間となるでしょう。

  

SNSで「#工作」や「#工作大好き」

インスタグラムでは、工作好きの子のさまざまな作品が「#工作」や「#工作大好き」などのハッシュタグとともに紹介されています。そういったユーザーをフォローしておくと、日常的にユニークな工作アイデアを見つけることができます。子供の作品を写真で撮影して投稿すれば、記念に残しておけるのもSNSの楽しみ方ですよね。

 

  • 幼稚園や保育園の工作を再現

幼稚園や保育園に通っている子供なら、園内の活動として工作などのアート遊びを経験していることでしょう。子供が持ち帰って来た作品や園で見かけた作品を参考にしながら、自宅で同じようなアート遊びをしてみるのも良いですね。

 

 

想像力が広がるアート遊びを親子で楽しんでみては

 

 

アート遊びと言っても、お絵描きや折り紙、立体工作など、さまざまな遊びがあります。何か一つに苦手意識を持っている子供でも、別の興味を持つ遊びを見つけられれば、親も子も無理なくアート遊びに挑戦できるかもしれませんね。

 

上手に描けた絵は、ぜひ額に入れて壁に飾ってみましょう。立派なインテリアになりますし、子供の自信にもつながります。また、美術館などで開催されるアートイベントや美術ワークショップなど、プロが教えるイベントに参加してみると、さらにアート遊びの世界が広がりますよ。