4月は新しい生活が始まる季節です。小学校や中学校などへ入学をひかえている親族に、「入学祝い」を贈りたいと思ったら、何を、いつごろ渡すのが良いのでしょうか。

 

入学祝いの相場と、渡すのに適した時期、入学祝いをもらった場合のお返しの方法などについて解説します。

 

甥や姪、友人の子どもにも入学祝いは贈るもの?

 

まず、入学祝いはどの程度の間柄で贈るものなのでしょうか。

 

贈る相手が孫の場合は、入学祝いを準備するのが一般的ですが、甥や姪の場合はどうするべきか悩む方も多いようです。

 

基本的には、伯父(叔父)や伯母(叔母)も、入学祝いを贈るのが望ましいとされています。

 

それ以上に遠い親戚や、友人・知人の子どもの場合は状況によりけりですが、「お祝いの席に呼ばれた」「しょっちゅう会っている」などの理由があるなら、文具やお菓子や絵本、図書カードなどを入学祝いとして渡してあげるのが良いでしょう。

 

 

 

入学祝いの相場はどのくらい?

 

入学祝いの金額はいくらにすれば良いのか迷うところですね。入学祝いの金額に決まりはありませんが、目安となる金額は次の通りです。

 

◆入学祝いの金額相場

祖父母 (祖父母以外の)親族
小学校 1万円〜3万円 3千円〜5千円
中学校 1万円〜5万円 5千円〜1万円
高校 1万円〜10万円 1万円〜3万円
大学 1万円〜20万円 1万円〜3万円

 

 

友人・知人の子どもにプレゼントを贈る場合は、どの学年でも1,000円~3,000円程度の金額が目安となります。

 

現金と一緒にギフトを贈る場合は、金額はそれほど多くなくてもかまいません。

 

一方で、入学試験がある学校で、合格祝いを兼ねて入学祝いを贈る場合は、やや多めの金額を包むことが多いようです。

 

手渡しができないときは、現金書留でも大丈夫。その場合は、お祝いの気持ちをメッセージカードなどにしたためて同封するのがおすすめです。

 

 

入学祝いを渡すときのマナーとは?

 

入学祝いを渡すときのマナーとして、以下の3点に注意しましょう。

 

①新札を利用する

②金額は「4」や「9」は避ける

③祝儀袋に入れる

 

では、それぞれ詳しくみていきます。

 

 

①新札を利用する

 

新しい門出を祝うものなので、新札を準備しておきます。新札は銀行の窓口などで入手できますよ。

 

 

②「4」や「9」は避ける

 

お祝いを渡すときの一般的な決まりごとですが、縁起が悪いとされている「4」や「9」のつく金額は避けた方がよいでしょう。

 

 

③祝儀袋(のし袋)に入れる

 

渡すときは、花結び(蝶結び)の水引がついている祝儀袋(のし袋)に入れます。

 

表書きの上の段に「御祝」「御入学祝」「ご入学お祝い」などと書き、下の段には贈る人の氏名を書きます。

 

 

入学祝いは現金以外でも大丈夫?

 

入学祝いは現金でなくとも問題ありません。使い勝手の良い「商品券(ギフトカード)」や「図書カード」は、どの年代でもポピュラーな贈り物です。

 

金券以外で、入学祝いとして人気のあるアイテムを小学生・中学生・高校生別にピックアップしてみました。

 

 

◆入学祝いに人気のアイテム

小学校

・ランドセル

・学習机

・文房具類(名入れ鉛筆など)

中学校

・自転車

・腕時計

・スマートフォン

高校生

・皮小物(財布・定期入れ・キーケースなど)

・ノートパソコン

・音楽プレーヤー

 

 

可能であれば、他の人のお祝いの品とかぶらないように、本人や入学する子どもの両親に、渡す品を事前に相談しておくと安心です。

 

 

入学祝いはいつ渡せばいい?

 

よく顔を合わせている間柄であれば、入学祝いは入学式の1か月前~1週間前をめどに渡します。

 

ただし明確な決まりがあるわけではないので、「本人や親に会えたときに渡す」でも特に問題はありません。入学式後に渡す場合は、「お祝いが遅れてごめんね」と一言添えるようにしましょう。

 

 

 

入学祝いにお返し(内祝い)は必要?何を渡せばいい?

 

地域によっても異なりますが、基本的に入学祝いにはお返し(内祝い)は不要とされています。

 

そのため、まずはお祝いをいただいたお礼を、その場か、もしくは電話や手紙などでしっかり伝えることが大切です。

 

特に祖父母など身近な親族には、入学後に入学式の写真や、子どもの直筆の手紙などを送ると喜んでもらえるでしょう。

 

贈り物を返す場合は、いただいた金額の1/3程度を目安に、お菓子やコーヒー、せっけんや洗剤など、消費しやすいものを贈るのがおすすめです。

 

 

 

お祝いの気持ちが大切!子どもが喜ぶものをプレゼントしよう

 

筆者は長女が小学校に入学するとき、母方の祖父母からは現金を、父方の祖父母からは図書カードをいただきました。

 

そして筆者の兄(長女の伯父)は、入学祝いだと言って長女を1日ディズニーランドに連れていってくれました。

 

スタンダードなお祝いの品ではありませんが、伯父が大好きな長女は大喜び。すてきな入学祝いだったと、8歳になった今でもときどき口にするほどです。

 

また筆者自身は、入学をひかえた子どもがいる友人に会うときは、1,000円程度の小さなお菓子や文房具を渡すようにしています。

 

入学祝いを贈るときは、何よりお祝いの気持ちが大切です。決まりにとらわれすぎずに、学校で役立つものや、子どもが喜ぶものを贈ってあげたいですね。