小さな子供を持つパパやママにとって、耳掃除は悩みの種。子供はじっとしてくれないので、なかなか安全に耳掃除をすることができません。また、小さい子供は自分の言葉でうまくコミュニケーションをとることができず、どの程度耳の中を触って大丈夫なのだろう?と不安感を持つ方も多いのではないでしょうか。
耳掃除を嫌がる子供にはどう対応すればよいのでしょうか?我が家の体験談をベースに耳掃除についての気になるポイントをまとめてみました。
赤ちゃんの耳掃除
赤ちゃんを出産したら、助産師さんから教えてもらうことの一つに耳掃除の方法があります。
私は長男と次男を別の病院で出産しましたが、それぞれの病院で、赤ちゃんの沐浴後のケアの一環として耳掃除のやり方を教えてもらいました。
沐浴後(お風呂上がり)、まだ赤ちゃんの体が湿っている状態の時に、綿棒を使って優しく拭いてあげるという方法です。
耳が湿っていれば、耳垢が柔らかくなり、取りやすくなるというのです。
耳掃除の際は、赤ちゃん用の小さくて細い綿棒を使います。この時大切なポイントは、綿棒を赤ちゃんの耳の穴の中に入れないこと。
耳の穴の外側を優しくそっとふき取るイメージで掃除するように言われました。
我が家の長男は生まれた時から耳掃除が大好き。赤ちゃんの頃は、綿棒での耳掃除をしてあげると気持ちが良かったのか、そのまま寝入ってしまうこともありました。とても気持ちよさそうで可愛かったです。
2歳を過ぎたらどうすれば良いの?
動きが活発になり自己主張が激しくなる2歳を過ぎると、赤ちゃんの時のように耳掃除をさせてくれなくなる子供もいます。我が家の次男はこのタイプ。
耳に触れられるだけで「怖い!」と嫌がり、なかなか赤ちゃんの時のように耳掃除をさせてもらえなくなりました。
また、この頃になると、子どもの耳も少しずつ大きくなり、ママとしては耳の穴の中にある耳垢が気になり始めます。
放っておいても大丈夫だろうか?と心配になるママも多いのではないでしょうか。
一般的には、耳の奥にたまる耳垢は自然に外に出てくると言われています。
無理に耳の奥の方まで掃除しようとすると、耳の中を傷つけてしまったりします。特に先が尖ってない綿棒は耳垢を奥に押し込んでしまったりするリスクがあります。
そうすると、耳の中で炎症が起こったり、聞こえにくくなったりという可能性も。
良かれと思って耳掃除をしたのに、逆に耳を傷つけてしまっては元も子もありません。
参考にしたサイト:http://www.y-jibika.jp/14779650132489
自宅での耳掃除のやり方
耳掃除を嫌がらない子の場合は、赤ちゃんの時と同様の手順で、お風呂上りなどに綿棒で軽く拭きとってあげると良いですね。
ただし、綿棒は耳の穴の中には入れないように注意が必要です。
綿棒で耳垢を奥に押し込んでしまうと、前述の通り、炎症などの要因となってしまう場合があるからです。
耳掃除を嫌がってしまう子に対しては、あまり深刻にならず「きれいにした方がすっきりするよ」などと言って、子供が嫌がらない範囲で掃除してあげてみてはいかがでしょうか。
綿棒が怖いなら、湿らせたガーゼなどで代用してみても良いですね。
耳掃除を触れられるのも嫌だという子供には、イヤークリーナーなど便利アイテムもあります。
困った時は耳鼻科へ!専門家に対処してもらうのが一番
耳の中までは掃除しなくても大丈夫とはわかっていても、耳の奥にある大きな耳垢を見てしまうと「どうにかして取れないものか」とアレコレ考えてしまうものです。
我が家では、耳鏡付きのピンセットを購入して長男の耳掃除をしようと試みたことがありましたが、なかなかうまくいきませんでした。
耳垢がどうしても気になってしまう方には、迷わず小児科ではなく、耳鼻科の受診をおすすめします。
「耳掃除のために耳鼻科を受診?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、心配はありません。
耳掃除だけのための受診でもしっかりと処置をしてくれます。
自宅での耳掃除は怖がってしまう子供も、お医者さんを目の前にすると事の重大さに気が付くのか、騒がずにじっとしてくれるもの。
定期的に耳鼻科で耳を見てもらえば、万が一耳の中で炎症が起こってしまっている時にも早期発見できて安心ですよね。
我が家では、自宅での子供たちの耳掃除は最低限とし、定期的に耳鼻科で耳掃除をしてもらっています。
私が長男の耳垢に気づいたのは、ある冬の日のことでした。それまでは、赤ちゃんの時からの耳掃除のやり方を続けていたので、耳の穴の中をじっくり覗いてみたことはありませんでした。
ある時、長男(当時3歳くらい)が風邪をひいて鼻づまりがひどかったので、「中耳炎だったら嫌だな」と思い、懐中電灯で照らしながら耳の中を覗いてみることに。
すると、耳の奥に黄色っぽくてぷっくりとした丸いかたまりが見えたのです。そのかたまりは、インターネットで見る中耳炎の画像によく似ていたので、すぐに耳鼻科に駆け込みました。
「耳の奥が腫れているようなんです!中耳炎でしょうか!?」と先生に伝えると、耳鼻科の先生は長男の耳をチラッと覗いて「とりあえず耳掃除しましょう」と一言。
なんと私が中耳炎の炎症だと勘違いしたものの正体は巨大な耳垢でした。耳垢がすっきりと掃除された後に「中耳炎にはなっていないようです」と診断してくれました。今でもあの時の衝撃は忘れられません。
【まとめ】
子供の体は常に隅々まで清潔にしてあげたいというのが親心。しかし、耳の中に関しては、その考え方は通用しません。
清潔にしたいという気持ちが先走り、不要な耳掃除をして失敗してしまうと、子供の耳に悪影響を及ぼしてしまう場合もあります。
子供が少しくらい耳掃除を嫌がっても大丈夫。心配なことがある時は、迷わず耳鼻科に相談してみましょう。