ジメジメした梅雨の季節は、子供とどうやって室内で遊ぼうか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そんなときこそ絵本の出番!梅雨の季節にぴったりの雨にまつわる絵本を読んでみてはいかがでしょうか。それまで嫌だと感じていた雨も、絵本の世界を通して改めて見直してみると「雨って面白い」と前向きに感じることもできるかもしれませんよ。
梅雨にオススメの絵本3選
雨、あめ
作: ピーター・スピア
出版社: 評論社
雨の絵本といえば、ピーター・スピアのこちらの絵本。図書館にも置かれていることが多い定番の雨の絵本です。洋書なのに翻訳者の名前がないので「あれ?」と思われた方もいるかもしれません。それもそのはず、おすすめポイントはこの絵本には文がありません。絵だけで進む物語なので、作者であるピーター・スピアの世界観を直接見て感じ取ることができます。
レインコートに傘をさして、長靴をはけば、雨の日だってお散歩ができます。晴れた日とは全く違う街の景色をじっくりと観察すると、雨ならではの面白い光景がたくさん広がっていることに気が付きます。読むとあなたもきっと雨の日のお散歩に出かけたくなるはず。
おじさんのかさ
作・絵: 佐野 洋子
雨が降っても絶対に自分の傘を開こうとしない「おじさん」の物語です。おじさんが傘を使わないのは、傘を汚したくないから。おじさんの傘はとても立派でピカピカなのです。
しかし、あるとき、子供たちが傘をさしながら「あめがふったら ポンポロロン あめがふったら ピッチャンチャン」と楽しそうに歌っているのを聞いたおじさんはついに自分の傘をさしてみます。
頑固で変わり者の「おじさん」にクスっと笑いながらも、この絵本を読んだらつい傘をさして雨の中を歩いてみたくなるのだから不思議です。
だるまちゃんとかみなりちゃん
作・絵: 加古 里子
出版社: 福音館書店
悪天候の中でも最悪の天気が雷ですよね。ピカっと光る雷やドドーンという大きな音、そして傘をさしてもびしょ濡れになってしまう土砂降りは、逃げたくなるほど恐ろしく感じることもあります。
しかしこの絵本ではそんな雷さえもコミカルでかわいらしいキャラクター「かみなりちゃん」として描かれています。雲の上の雷の世界に思いを馳せてみると、雷も案外ワクワクするかも…!?
「だるまちゃんとかみなりちゃん」は大人気「だるまちゃん」シリーズの絵本です。この絵本の作者である加古里子(かこさとし)さんは、2018年5月に亡くなりましたが、「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」など、たくさんの人気絵本の生みの親。この絵本も1968年に発行されたロングセラーの一つです。発売からすでに半世紀以上経っているとは思えないほど斬新でかわいい絵本です。
雨の日のお散歩を楽しむアイテム
傘
「おじさんのかさ」のように、降ってくる雨の音を楽しみたいなら子供用の傘がおすすめです。前方がよく見えるように、一部透明になっている傘なら、「傘で前が見えない」という不安を解消できます。
レインコート
リュックやランドセルを背負ったまま、上から羽織ることができるレインコートがあります。バッグがぬれずに済むので、まだ傘を上手に持てない子供にもおすすめです。
フードの前方が透明になっているレインコートなら、フードをかぶった状態でも視界が狭くならず安心ですね。
長靴
レイングッズの中でも、子供のテンションを一番上げてくれるのは、実はレインシューズ。カラフルなものやお気に入りのキャラクターがついているものなど、子供が好きそうなレインシューズを選べば、雨の日のお出かけにも前向きになってくれそうです。
雨の日は道路や室内が濡れて滑りやすいので、足裏にしっかりと滑り止めがついているタイプがおすすめです。
ママライターの感想とまとめ
雨の日は、荷物も多くなるし、子供が濡れるのも心配だし、いろいろ面倒なことばかり。私もこれらの絵本に出会う前は、雨の日はただそれだけで憂鬱になっていました。
しかし、あるとき図書館から「雨、あめ」を借りてきて「雨も楽しんでしまえば良いのか!」と衝撃を受けたのを覚えています。
悪天候の日は道路の見通しも悪くなるので、なかなか安全にお散歩するのは難しい場合もあります。しかし、小雨の日はこれらの絵本を思い出しながら、子供たちの気の向くままに雨の散歩を楽しんでいます。あじさいやかたつむりを探しながら、ぜひ親子でお散歩してみてくださいね。