学校生活や園生活をぎゅっと一冊にまとめた卒業・卒園アルバム。ふとした時にページをめくり、幼いころの思い出に浸る時間はかけがえのないものですよね。
そんな宝物のようなアルバムの第一号となるのが、幼稚園や保育園の卒園アルバムです。先生方が作ってくれる園もありますが、実は園児の保護者有志で制作する場合がほとんどです。「大変そう」「面倒なのでは?」と思われがちな卒園アルバムですが、手間と時間がかかる以上の喜びもあります。
この春、長男の保育園卒園に際し、筆者は初めて卒園アルバム制作を経験しました。約一年間にわたりアルバム制作に携わった体験について綴ります。
卒園アルバムってどんなアルバム?
卒園アルバム、略して「卒アル」は、園生活の思い出を一冊にまとめたものです。園でのスナップ写真や各行事の写真のほか、先生の紹介ページや子供たち一人ひとりの好きなことや将来の夢などを紹介する個人ページなどが含まれます。
卒園時に必ず制作しなければいけないわけではありません。我が家の長男が通った保育園では、毎年年長児の保護者が集まり、卒アル制作を行うかどうか、全員で話し合いを行っていました。
園生活のスナップ写真や先生の写真などは幼稚園や保育園から提供してもらう必要があるため、保護者だけでなく園側とも協力しながら制作を進めます。
いつから、なにから始める?
私たちは4月から活動を開始し、約一年間かけて制作を行いました。
Contents
» 保護者の同意と園への許可申請
まずは、保護者全員が集まる懇談会などの時間を利用し、アルバム制作について議論したり、実際に作業を行うアルバム委員の選出を行ったりしました。保護者全員からの合意が取れたら、保育園へ写真使用許可を申請。諸々書類がそろったところで、ようやく実務を開始しました。
» ページ割り
アルバム全体のざっくりとした内容を決めるため、「ページ割り」を作成。ページ割りとは、各ページをどんな内容にするかをリストアップしたものです。この時参考にしたのが、保育園に保管されている過去のアルバム。また、近所で仲の良いママ友などに卒アル制作の体験談を聞き、アルバムを見せてもらったりアドバイスをもらったりしながら、イメージを固めていきました。
» 素材となる写真集め
ページ割りが決まったら、各ページに必要な写真素材を集めました。保育園から提供してもらう写真や各家庭から提供してもらう写真の他、大きな行事の際にはアルバム委員が写真撮影を行うこともありました。
» 役割決め
ページ割りを元に、誰がどのページを担当するかを決めたほか、行事での写真撮影の役割分担なども決めました。
» 業者の選定
卒アル制作をサポートしてくれる業者がたくさんあるので、自分たちにあったサービスを選びます。私たちは以下の業者の中から、予算や使いやすさ、デザインの種類などを比較検討しました。
夢ふぉと
石田製本
Kids Don!
Cues +
https://www.cues-plus.co.jp/service/album.html
ほかにもFuji Filmやカメラのキタムラなどのフォトサービス店で、卒アル制作サービスを提供している場合もありますよ。
手作業 vs パソコン
卒アル制作には大きく分けて二種類の制作方法があります。一つ目は現像した写真を切り貼りして手作業で行う方法です。写真を好きな形にカットし、自由にレイアウトできるので、手作業ならではのオリジナリティや温かみを出すことができます。
一方パソコンを使って制作する方法もあります。パソコン上で写真データをレイアウトするため、現像の手間がなく、レイアウトを何度もやり直すことができます。アルバム委員全員で集まらなくても、各自が自宅から作業できるというメリットもあります。
私たちは全員で集まることが難しかったため、それぞれ好きな時間に作業できるパソコン制作を選びました。全員がデザインの専門ソフトを持っていなくても大丈夫です。卒園アルバム業者の中には、オンライン上でのアルバム制作ソフトを無料で提供している場合があります。私たちが利用した「夢ふぉと」も独自ソフトがあったので、全員でそれを利用しました。
https://www.yumephoto.com/rakuraku/
トラブル発生!?困ったことや大変だったことアレコレ
約一年間にわたって他の保護者や保育園の先生方と関わりながら制作する卒アル。トラブルとまでは言わなくても、うまくいかない場面も多々ありました。
» アルバム委員がなかなか決まらない
保護者全員が集まる機会は多くありません。とくに私たちの保育園ではPTAのような組織がなく、他の保護者とは送迎時に挨拶をする程度。いざアルバム委員を決めようとしてもみんな遠慮がちになってしまい、なかなか議論が進みませんでした。そこで、会合の場だけでなく、ラインなどを使ってコミュニケーションを重ねながら、少しずつ話し合いを進めていきました。
反対に、私がママ友から聞いた話では、特定の保護者が意見を言い過ぎてトラブルになるケースもあるようです。
»行事は大忙し!撮影忘れに要注意
運動会や発表会などの行事での写真撮影は大きなプレッシャーでした。それまでの園行事では、自分の子供だけを撮影すればよかったので気楽に行事を楽しむことができていました。しかし長男の年長時は、アルバム委員としてクラスメイト全員の写真撮影を行いました。誰か一人でも撮影忘れがあってはいけないと緊張し、感動的なシーンでも全く泣けず、必死にカメラを構えていました。それはそれで良い思い出になりましたが、やはり純粋に行事を楽しみたかったなという気持ちもあります。
» 校正は何回やっても終わりがない
各ページのレイアウトが完成すると、印刷に出す前に校正作業を行います。誤字脱字がないか確認したり、全体の統一感を出すためにレイアウトの微調整を入れたりする作業です。しかし、何度校正を入れてもどこか修正箇所が出てきてしまうので、なかなか終わりにできません。
私たちは最終期限を決めて、校正作業を行うことでなんとか終わりにしました。また、絶対に間違ってはいけない部分(子供たちの名前など)は、各保護者に直接確認してもらうなど、工夫しました。
子供たちの成長にしみじみ…絆が深まる卒アル制作
長男が年長になった春から始まった私の卒アル制作。大変なこともありましたが、約1年間にわたり、とても楽しく思い出深い経験となりました。とくに、先生や他の保護者との関わりが今まで以上に増え、親しく結束力が強まったのは嬉しかったです。また、自分の子供はもちろんのこと、クラスメイトの赤ちゃんの頃からの写真を眺めていると、子供たちがとても愛おしく感じ、卒園式がより一層感動的なものになりました。
私たちが制作したアルバムは現在印刷中。納品されたら、長男と共に大切にして、人生の節目にはページをめくりながら思い出を振り返りたいと考えています。