前編・後編と連載している洗剤メーカー『がんこ本舗』さんの”おそうじ学校〜出張編〜”。

 

今回は、実験の続きとがんこ本舗さんがこのような教室を定期的に開く理由も含めて、想いをご紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 icon-check-square 汚れの落ち方を知って、おそうじ知識をつけよう。

 

 

本日講師を勤めてくださっている、がんこ本舗の吉川 美佳さん(通称みかん)。

 

ちょっとした実験を通して、汚れの落ちる仕組みを勉強しています。前編に引き続き、後半スタートです!

 

▷▷前編はこちらから

 

 

 

 

お皿に口紅で3本のラインを書く

 

 

 

まず真っ白なお皿に3本のラインを引いていきます。

 

口紅には、顔料や着色料、油分が含まれています。この汚れをどのように落としていくのでしょうか?

 

 

3つの洗剤を使って指でこする

 

 

左から①に市販洗剤、②にサラダ油、③にがんこ本舗さんのキッチン洗剤『森と…』をそれぞれかけ、指で軽くこすっていきます。

 

 

③だけがきれいに落ちた

 

 

①と②は、汚れを落とすことができましたが、上記の写真のように消えることはなく残った状態になりました。

 

原料に油が多く含まれているので、洗剤の油と口紅の油が反応し、オイルクレンジングのような効果が得られたためです。

 

一方で③のみが、スルッと汚れが消えました!

 

 

 

③は洗浄成分わずか1%なのに

口紅が水のように消えた

 

 

この実験の結果は、①市販洗剤と②サラダ油は、油が広がっただけで落とすことができなかったのに対し、③『森と…』は、水のようにサラッと汚れが落ちました。

 

本来であれば、市販洗剤でアワアワにして、水を大量に使って、汚れを落としていますよね。しかし、③『森と…』は一瞬で汚れを落とすことができたのです。

 

これは、簡単にいうと、お皿の上で油をナノサイズまで細かく分解したということだそうです。

 

 

 

汚れは洗剤でなくても落とせる

 

「精油」と「アルコールスプレー」で

油性マジックを落としてみよう

 

 

次の実験は、お皿に書かれた油性マジックを「精油」と「アルコール」で汚れが落ちるか?というものです。

 

精油は、ベルガモットの原液を使用しました。

 

 

それぞれに吹きかける

 

 

どちらも写真のようにスルっと汚れが落ちました!

 

アルコールスプレーで掃除をすることは多いですが、精油で汚れが落ちるなんて、考えたこともありませんでした。それにしても、精油100%を使うなんてとっても贅沢…空間にいい香りが漂い、癒されました。

 

今回は実験のための贅沢使いですが、家庭で使用する際は水と割って『自家製アロマウォーター』を使うのがオススメだそうです!掃除をしながら、癒されるなんて、ちょっとお掃除が好きになれそうです。

 

 

 

界面活性剤たっぷりの洗剤でなくても

汚れを落とすことができる

 

今回の実験でわかったこと

今回の実験でわかったことは、界面活性剤が多く含まれた洗剤を使わなくても、汚れの性質を知って対処すればきれいに汚れが落ちるということです。

 

一番最初の実験『油性マジックを消しゴムと水、新聞紙で落とす方法』でもわかるように、洗剤がなくても意外と汚れを落とすことができるのです!

 

そして基本は水・お湯を使うこと。お湯を使えば大抵の汚れを落とすことができます。

 

▲油をビニール袋でこすると取れる!そして、色が透明に変わります。

 

そして、油汚れであれば、新聞紙やビニール袋、ラップなどを使ってこすることで汚れを落とすことができるそうです。

 

洗剤を使わなくてもいいとは、驚きですね!

 

 

 

 icon-check-square 自分ができることを少しずつ。それだけであなたも環境活動家。

 

 

この写真は、本日私たちが実験で使用した汚れ(油や洗剤、水など)です。

 

がんこ本舗のみかん先生が伝えたいのは、「油や洗剤を水道に流さない」ということ。

 

私たちが普段家庭で流している「油汚れ」や「洗剤」は、水と分離してドロドロになって、排水パイプに流れていき、下水処理があるものの水の汚染に繋がってしまいます。

 

例えば、油がたっぷりついたお皿やフライパンを洗うとき、すぐに洗剤を使うのではなく、捨てる前の新聞紙や古紙、キッチンペーパーなどを使って拭き取ってからすすぐ。

 

それだけでも使う洗剤や水の量を減らすことができ、エコに繋がります。

 

その小さな1つの行動をするだけでも、みかん先生は「これで、あなたも環境活動家です。」と笑顔でお話してくださいました。

 

また、「お子さんにも、”環境のためにもご飯を残さずきれいに食べようね。”と話をすることで、食育にも繋がりますよ。」と教えてくださいました。これは、私ももちろん、ぜひお母さん方に実践してほしいなあと思いました。

 

 

 

 

 icon-check-square 洗剤を売らない洗剤屋さんを目指して…

 

 

今回のおそうじ学校を受けて感じたことは、「がんこ本舗さんって洗剤屋さんなはずなのに、洗剤を使わない方法ばかり教えてくれるのはなぜ?」という疑問。

 

そこにはもともとがんこ本舗の代表“きむちん”こと、木村正宏さんの熱い想いがありました。

 

ヒマラヤ山脈を2度の登頂に成功した元プロクライマーであるきむちんさんは、常に自然と密接な生活を続けるうち、山から川へ、海へ…と流れていく「水」が汚染されている現実を目の当たりにし、18歳から環境運動を本格的に始めたそうです。

 

そこで「排水パイプは小さな海。我が家の排水がきれいになれば、海も変わる」という願いのもと、洗剤への研究を始め、これらの商品が誕生したという経緯があるのです。

 

がんこ本舗アイテム

 

 

油汚れも、洗剤も、海へ流さない。

キッチン用洗剤『森と…』

 

▲右:『森と…』スプレーボトル 250ml ¥880(税抜) 左:自宅にあった新聞紙

 

今回実験でも使用したスプレータイプの『森と…』と新聞紙。

 

自宅のキッチン周りの掃除で早速使用してみました。今まで目をつむってきた油汚れも、簡単にスッキリ。

 

原理は、油と混ぜるように洗うと食器の上で「油の分解」が始まり、いつの間にかサラサラになるから。油がナノ単位まで分解されるので、排水パイプを汚すこともありません。

 

 

 

洗剤がいらない。

海をまもる『バスブラシ』

 

▲『海をまもるバスブラシ』20cm ¥1,500(税抜)

 

そして驚きの洗剤のいらないバスブラシ。

 

毛先を特殊ゴムコーティングすることで、石けんをつけなくても、浴槽、ふた、洗面器、腰掛け、シャワーホース、すのこ、マット、床・壁、タイル、そして網戸にも…洗剤不要でどこでも洗えるそうです。

 

今回、前編の最初に行った「消しゴムと水だけで汚れが落ちる」という実験でも実感しましたので、とっても期待!まだ使用していませんが、赤カビ予防もできるそうなので重宝しそうです。

 

 

 

 

すすぎ0でも使える。

洗濯用洗剤『海へ…Step』

 

▲『海へ…Step』ポンプ付 500g・100回分 ¥2,800(税抜)

 

こちらは、がんこ本舗さんが海のことを想って作られた洗濯用洗剤『海へ…Step』。

 

1999年に海洋タンカーの事故処理研究にヒントを得て、世界で初めて濯ぎ1回型の洗濯洗剤を生み出された『海へ…』はフリーマーケットで売り始め、ロングヒット。当初からの累計本数は100万本を超え、今年2019年にすすぎ0回へとステップアップした20年間のロングセラー商品です。

 

洗濯用洗剤としては少しお値段ははりますが、少量でしっかり汚れが落ちるので、この1本でなんとお洗濯100回分!しかも、すすぎ0回(※ドラム式は1回)でいいので、総コストで見ると、安いんです。

 

お肌に優しいので、赤ちゃん・子どもや肌の弱い方がいても安心なのが嬉しいですよね。我が家でも使い始めましたが、天然精油のラベンダーの香りも心地よく、気に入りました。

 

 

さらに、『海へ…』を水で薄めることで家中のお掃除で使える多用途洗剤を作ることもできるそうですよ!

 

 

 

 

 icon-check-square 未来の子どもたちに残せるものを少しずつ考えよう

 

お掃除でも、お洗濯でも、「今あるものが当たり前」と思っていましたが、本当にそうなのでしょうか?

 

今回おそうじ学校を通して感じたことは、少し自分の意識を変えるだけで、環境を守る活動に繋がる、ということです。

 

きちんと勉強し、知識を使えば、洗剤を使わなくても汚れを落とすことができました。今使っているものって本当に地球にやさしいの?と考えた時に、もっと優しいものを使ってみようと思うことができました。

 

最初から全部変えるは大変ですが、今日から少しずつ自分ができることを始めてみたい。そう思わせてくれた、貴重な時間でした。

 

 

 

 

  がんこ本舗について

 

湘南・茅ヶ崎を発信基地に、代表”きむちん”こと木村正宏は、1976年から自然保護活動を続ける、東京農大卒の元プロクライマー。ヒマラヤ山脈のピークに2度立つ。
自らの自然保護活動の継続と支援を目的に、水環境改善につながる生活用品の開発・製造を1992年に開始。
1999年に、海洋タンカーの事故処理研究にヒントを得て、世界で初めて濯ぎ1回型の洗濯洗剤を生み出す。
フリーマーケットで売り始め、ロングヒットとなり、当初からの累計本数は洗濯40回約1ヶ月分換算で100万本を超える。

 

 

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