読書の秋、親子で読書の時間を!

暑さがやわらぎ、子供たちが思いきり外遊びできる最高の季節がやってきました。たくさん遊んだ後は、お腹がペコペコ。美味しい食べ物をいろいろと味わえるのも秋の楽しみです。じっくりと集中して芸術鑑賞も良いですね。スポーツ、食欲、芸術と、秋は子供たちがぐんと成長できる季節です。

 

もう一つ欠かせないのが読書の秋。この季節ならではの絵本を読んで、親子で読書の楽しみに没頭してみてはいかがでしょうか。

 

編集部おすすめ

 

おやおや、おやさい

 

 

 

文: 石津 ちひろ

絵: 山村 浩二

出版社: 福音館書店

 

夏休みが終わると、幼稚園や小学校、町内会主催の運動会やスポーツ大会などが開催されますよね。涼しい風が気持ちの良い季節です。 

 

お野菜さんたちの世界でも、マラソン大会が開催されているようです。

 

トマトや白菜、かぼちゃ、きゅうりなど、食卓でお馴染みの野菜たちが一生懸命走ります。「かぼちゃの ぼっちゃん かわに ぼちゃん」など韻を踏んだ文章は覚えやすく、子供たちもにっこりと笑いながら読める絵本です。 

 

身近な野菜をテーマにした絵本なので、食育の観点でもおすすめ。

文章が少ないので、2歳くらいの小さな子供でも集中して見てくれます。

 

 

 

おべんとうバス

 

 

作・絵: 真珠 まりこ

出版社: ひさかたチャイルド

 

秋の行事といえば遠足。美味しいお弁当を用意すれば、少し遠くの公園まででも頑張って歩けそうです。 お弁当箱に見立てた真っ赤なバスが停留所にとまります。

 

ハンバーグにエビフライ、ブロッコリー、卵焼きなど、定番のおかずたちが次々と乗り込んで…向かった先は、そう「いただきます!」。

 

絵本を読みながら、「パクッ」とお弁当を食べている気分になっちゃいそうですね。

 

 

 

 

さつまのおいも

 

 

文: 中川 ひろたか

絵: 村上 康成

出版社: 童心社

 

 

収穫の秋。美味しい食べ物がたくさんあるのもこの季節ならではの楽しみです。中でも子供たちが大好きなのはサツマイモ。そのままふかして食べたり、お味噌汁に入れたり、スイートポテトにしたり。さまざまな食べ方でホクホクした食感を楽しめます。

 

そんなおいもさんたちの、土の中での生活を描いているのがこちらの絵本。私たちと同じように毎日歯を磨いたりトレーニングしたりしながら生活しています。

収穫されるその日、おいもさんたちはみんなで力を合わせて地上の人間たちと綱引き。すっぽーんと土から抜けたおいもさんたちの負けと思いきや…衝撃のラストに大笑い。

 

甘いサツマイモはお腹も心も満たしてくれますよね。そんな懐のふかーいおいもの世界を満喫できる一冊です。

 

 

もこ もこもこ

 

 

 

作: 谷川 俊太郎

絵: 元永 定正

出版社: 文研出版

 

芸術の秋ということで、ちょっとアートな一冊も。

前衛美術作家として名高い元永定正の絵に、詩人の谷川俊太郎が文をつけた「もこ もこもこ」。擬音語と擬態語だけで綴られるこの絵本には、具体的なストーリーはありません。

生物のようでもあり機械のようにも見える形たちが生み出すさまざまな動きは、漠然としていて、大人は「いったいなんのこと?」と困惑してしまうかもしれません。

 

しかしこの絵本、なぜか赤ちゃんから小学生まで、幅広い年代の子供たちに大うけの鉄板絵本なのです。「もこ もこもこ」と繰り返す言葉の音は子供たちの耳に面白く響き、またグラデーションのかかった絵は子供たちの想像力をかき立てるのでしょう。

 

芸術というとハードルが高く感じるかもしれませんが、絵本は子供たちがアートに触れられる身近なきっかけになります。ときには、「もこ もこもこ」のように抽象的な絵本を手に取って見ると、子供たちの新しい興味を引き出せるかもしれませんよ。

 

 

おつきさまこんばんは 

 

 

作: 林 明子

出版社: 福音館書店

 

 

秋の楽しみの一つにお月見があります。大きく丸いお月様は、幻想的ですよね。月見団子を食べるのも、またお月見の楽しみです。

 

「おつきさまこんばんは」は、満月が夜空にゆっくりと上っていく様子を描いた名作絵本。

 

童謡「つき」を彷彿させるようなストーリー展開なので、我が家ではいつも「つき」を歌いながらこちらの絵本を読みます。

 

 

 

ママライターの感想とまとめ

秋の夜長は、家の中で過ごす時間が長くなります。ついテレビやゲームに夢中になってしまいますが、たまには親子で絵本を開いてみてはいかがでしょうか。

 

秋という季節を感じられるさまざまなおすすめ絵本がたくさんあります。