乳幼児期は鼻水や鼻づまりなどの症状が出やすいもの。呼吸がしにくくなると夜も眠りが浅くなり、赤ちゃんも不機嫌になりがちです。
まだ自分で鼻をかめない赤ちゃんの場合は、どうやって鼻水を取り除いてあげれば良いのでしょうか。鼻吸いの方法やコツをご紹介します。
鼻吸いにはどんな方法がある?
赤ちゃんの鼻水を吸うには、次のような方法があります。
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(1)親が直接赤ちゃんの鼻に口をあてて吸う
筆者の親は、赤ちゃんが鼻づまりで苦しそうにしていたら、赤ちゃんの鼻に直接口をあてて鼻水を吸いだしていたそうです。
鼻水を吸引しやすく赤ちゃんも怖がることが少ないのですが、赤ちゃんの鼻水を口に入れてしまうと、ママやパパに病気がうつってしまう場合があります。できるだけ直接吸うことは避け、吸引器を使用すると良いでしょう。
(2)手動ポンプ式の鼻吸い器を使う
筆者が最初のころ長女に使っていたのは、手動ポンプ式の鼻吸い器でした。スポイトのような形をしていて、赤ちゃんの鼻に押し当てて鼻水を吸いとります。
吸引力がそれほど強くはないため、上手に吸えるようになるまで少し練習が必要でしたが、小さくてどこにでも持ち運べることや、片手で使える点が気に入っていました。
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(3)口で吸うタイプの鼻吸い器を使う
ボトルに2本のチューブがついていて、片方を赤ちゃんの鼻にあて、片方をママやパパの口にくわえ、鼻水を吸い出すというタイプの鼻吸い器もあります。
この鼻吸い器を使えば、鼻水がママやパパの口に直接入るのを防げるため、感染する可能性も低くなります。鼻づまりを起こすことがそれほど多くなかった次女には、このタイプの鼻吸い器を使っていました。すぐに使えて吸引力もそれなりにあり便利なのですが、チューブを支えるのに両手が必要なので、子どもが鼻吸いを嫌がって暴れてしまうと使いにくいというデメリットがあります。
なお、直接鼻水を口に入れているわけではないとはいえ、筆者は感染予防のため、使用後はしっかりうがいをするようにしていましたよ。
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(4)電動の鼻吸い器を使う
鼻炎になりやすかった長女のため、電動の鼻吸い器を買ったことがあります。
吸引力は抜群に高く、鼻水がよくとれるのですが、それなりに大きいので保管場所に困ることや、器械の音を怖がって子どもが逃げてしまうのが難点でした。
値段も1万円以上するものがほとんどなので、赤ちゃんの様子をみながら、よく鼻づまりを起こす場合に購入を検討すると良いでしょう。
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なお、電池式のタイプもあり、こちらは5千円程度で購入できます。
コンセント式に比べると使い勝手が良いのですが、その分吸引力は劣ります。使用頻度と値段のバランスを考えながら、どのタイプを使うか検討してみてくださいね。
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赤ちゃんの鼻吸いをするコツとは?
鼻吸い器を使ってもうまくとれなかったり、赤ちゃんが嫌がって逃げてしまったりと、思うように鼻づまりが解消できないこともあります。
(1)鼻を温めてあげる
赤ちゃんの鼻吸いを手際よく行うには、赤ちゃんの鼻を温めてあげるのが効果的です。
タオルをぬらしてレンジで温めると、簡単にホットタオルが作れます。熱すぎない程度に冷ましたら、ホットタオルを赤ちゃんの鼻の上にのせてあげましょう。鼻を温めることで、鼻水が取れやすくなり、吸引しやすくなります。
(2)生理食塩水または市販のものを点鼻する
また、生理食塩水を作るか、もしくは市販のものを購入して、点鼻する方法もあります。
スポイトやスプレーを使って生理食塩水を鼻に噴霧し、そのあと鼻吸いをすると、鼻水を吸い出しやすくなります。赤ちゃんが点鼻を嫌がらないようでしたら、よく鼻水が取れるのでおすすめですよ。
・0.9%食塩水の作り方
1)水道水をそのまま使うと雑菌が繁殖する可能性があるので、一度沸騰させた水を使います。
2)1リットルのお湯に対し、9gの食塩を入れて溶かします。※雑菌の繁殖を抑えるため、できれば毎回作っていただくことをお勧めします。取り置きは少なくとも数日までにしてください。
泣いて嫌がるときはどうする?
赤ちゃんが泣いて鼻吸いを嫌がるときは、どうすればいいのでしょうか?
筆者の長女は、鼻の周りを触られるのさえ嫌がる時期があり、鼻吸い器を取り出した時点で大泣きしてしまい、困ってしまうことがありました。暴れる赤ちゃんの鼻水を吸い取るのは難しいですし、鼻の粘膜などを傷つけてしまう可能性もあります。
そのため、わが家では次のような工夫をしていました。
(1)しっかり赤ちゃんをおさえてから吸う
筆者は、床の上に座った親の足の間に赤ちゃんをはさむようにして、全身をおさえて吸引していました。
赤ちゃんの腕ごと足で抱き込むようにすると、両手を使わないといけない鼻吸い器でも安全に使えます。がっちりとおさえられてしまい少しかわいそうではありますが、いろいろと試した結果、この方法が一番手早く、ケガもなく鼻吸いができました。
大人が2人以上いるときは、1人は赤ちゃんの体を支える役、もう1人は鼻水を吸う役、と役割分担をすると楽ですよ。
(2)お風呂で吸う
筆者はよく、お風呂のときに鼻水を吸っていました。
お風呂場だと、気分が変わるのか子どもも嫌がることが少なく、蒸気で取りやすくなった鼻水がたくさん吸えました。ホットタオルすら嫌がるときは、お風呂場で吸うのを試してみてくださいね。
鼻をかめるようになるのはいつから?
自分で鼻をかめるようになれば、鼻吸い器もそれほど必要ではなくなります。何歳くらいになれば、鼻をかめるようになるのでしょうか。
個人差が大きいのですが、2歳~5歳ごろに鼻をかめるようになる子が多いようです。
筆者の次女は、1歳のときに「フンしてごらん」と声をかけたら、口で「フンッ」と言ってしまい、「鼻をかむ」感覚がピンときていない様子でした。
そこで鼻の前にティッシュの切れ端をたらして、片方の鼻を押さえてから「鼻の息で揺らしてみて」と言ったり、鼻にティッシュを軽くつめて「鼻の息で飛ばしてごらん」と声をかけたりして、鼻をかむ練習をしました。そのおかげなのか、2歳ごろには上手に鼻をかめるようになっていましたよ。
こまめに鼻吸いをして症状をやわらげよう!
鼻水や鼻づまりをそのままにしておくと、中耳炎などのトラブルにつながったり、口呼吸でのどを痛めたりする可能性もあります。
鼻づまりが気になったら、こまめに鼻吸い器などを使って鼻水を取り、赤ちゃんの症状をやわらげてあげてくださいね。