出産準備品リストの中に入っていることも多い「沐浴剤」
赤ちゃんのベビーバスに入れるものだとは知っているけれど、本当に必要なの?せっけんではダメなの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、沐浴剤の使い方や、沐浴剤を使うメリット・デメリットについて、筆者の体験談を交えてご紹介します。
Contents
沐浴剤とは?
沐浴剤とは、赤ちゃんの体を清潔に保つために、ベビーバスなどに入れて使うものです。
沐浴剤には、石鹸を使わなくても、入浴だけで体の汚れを落とすことができる成分が含まれています。
お湯ですすぐ必要もなく、保湿成分が含まれていることも多いため、赤ちゃんの沐浴をスムーズに行う助けになります。
沐浴剤の使い方
沐浴剤を使った、一般的な沐浴の手順は次のとおりです。
1.38度~40度のお湯をベビーバスに入れる 2.沐浴剤をベビーバスに入れる 3.赤ちゃんをベビーバスに入れ、頭や体をガーゼでなでるように優しく洗う 4.赤ちゃんの体が冷えていないことを確認して、ベビーバスから上げる |
すすぎがない分、せっけんを使って沐浴するよりもシンプルな手順で進められますね!
沐浴剤は絶対に必要?せっけんとの違いは?
沐浴剤は、絶対に必要なアイテムというわけではありません。
赤ちゃんの汚れを落とすために使うものなので、ベビーバスに普通のお湯を入れて、せっけんで洗うという一般的な沐浴方法でも、もちろん大丈夫です。
ただし、沐浴剤には後述するようなメリットがあるため、必要に応じて取り入れると良いでしょう。
沐浴剤はいつまで使う?
沐浴剤には決まった使用期間はありませんが、一般的にはベビーバスを利用する時期(生後1か月ごろまで)に利用している方が多いようです。
沐浴剤を入れたお湯に大人が一緒に入っても問題ないので、沐浴剤が余ったら自宅の浴槽に入れて、洗浄&保湿効果のある入浴剤のように使うこともできます。
筆者は、赤ちゃんがベビーバスを卒業しても、日中に軽く汗を流してあげたいときや、座浴のときに沐浴剤を使っていました。
座浴とは、洗面器などを使って赤ちゃんのおしりの部分だけを洗い流す入浴法です。赤ちゃんが下痢をしているときや、体調が悪くお風呂に入れないときによく行っていました。
沐浴剤を使えば、お湯でさっとおしりを洗うだけで良いので、手軽で便利でしたよ。
沐浴剤を使うメリット
筆者には2人の子どもがいますが、どちらも沐浴剤を使っていました。
実際に沐浴剤を使って感じたメリットとして、次のようなことがあげられます。
沐浴に慣れていない時期も安心
特に第一子のときは、赤ちゃんを左手で支えながら右手に赤ちゃん用石鹸をつけて洗うという動作に慣れず、「うっかり赤ちゃんをお湯に落としてしまわないだろうか」と不安でしかたありませんでした。
沐浴剤を使えば、ベビーソープを右手につける必要がないため、片手で赤ちゃんを支える時間が最小限ですみます。
また、沐浴剤はせっけんのようなぬるつきがなく、手がすべらないので、赤ちゃんをしっかりと支えられます。
沐浴に不安があるママには特におすすめです。
短時間でスムーズに沐浴ができる
筆者は産後、ベビーバスを設置した洗面台の前に立ち続けるのも一苦労なほど体力が落ち、できるだけ手際よく沐浴を進める必要がありました。
短い時間でスムーズに沐浴を行いたいときに、沐浴剤はとても役に立ちます。
沐浴剤を入れたお湯でなでるだけで赤ちゃんの汚れを落とせますし、せっけんのすすぎ残しを気にしなくてもいいので、その分手早く沐浴ができます。
育児で疲れているときや、時間がないときは特に、沐浴剤のありがたさを実感しました。
肌への負担が少ない
筆者の子どもたちはどちらも夏生まれ。新生児の時期は気温が高く、汗っかきの赤ちゃんを日中と夜、2回お風呂に入れることもありました。
沐浴剤入りのベビーバスに入れてあげると、肌もさらりと清潔になりますし、せっけんでゴシゴシ洗うより肌への負担も少ないため、安心して洗ってあげられましたよ。
沐浴剤を使うデメリット
✖︎ 洗浄力が弱い
沐浴剤はせっけんに比べると、洗浄力が弱いというデメリットがあります。
とはいえ、沐浴剤をよく使う生後1カ月ごろまでは、赤ちゃんが外出する機会も少ないでしょうし、日常生活でつく程度の汚れや汗は、ベビー用石けんを使わなくても落とせるといわれています。
沐浴剤を入れたベビーバスで、ガーゼなどを使いていねいにぬぐってあげれば、通常の汚れであれば十分落とせるのではないでしょうか。
✖︎ まれに肌に合わないこともある
肌に優しい成分でできている沐浴剤ですが、まれに赤ちゃんの肌に合わないことがあるようです。
また、沐浴剤は湿疹などの肌トラブルを予防する効果がありますが、すでに湿疹などができてしまった状態のときは、肌が刺激を感じやすくなっていることもあります。
実際に使ってみて、赤ちゃんに合わないようであれば使用を中止した方が良いでしょう。
沐浴剤を上手に活用しよう!
筆者は、第一子のときは、沐浴剤だけで本当に洗えているのかが不安で、できるだけせっけんで洗うようにしていました。日中に沐浴させることはあまりなく、1日1回、夜の沐浴時にはしっかり洗っていましたが、乾燥肌やあせもなどの肌トラブルが時々起きていました。
第二子のときには、沐浴剤だけでも汚れは十分落ちると感じたため、ほとんどせっけんは使いませんでした。そのため沐浴をそれほど手間だと感じなくなり、日中と夜の2回沐浴させることも多かったです。こまめな沐浴のおかげか、第二子はあせもやおむつかぶれとも無縁でした。
わが家の場合は、「洗いすぎず、こまめに沐浴をさせる」方が、子どもたちの肌質に合っていたようです。
赤ちゃんの体質や、パパ・ママの状況に合わせて、沐浴のしかたや使うアイテムを選んでみてくださいね。