もし、我が子が左利きかも?と思ったら、ママたちはどうしますか?
自分も左利きだから、遺伝かな?とお子さんに任せるのか、もしくは自分が左利きで苦労したから、小さいうちに絶対に直す!と思うのか…また、右利き家系なのに、なぜ?と戸惑う家庭もあるかもしれません。
そんな左利きの実態について、書いていきたいと思います。
ママライターの体験談
私の一番身近な左利きは、2歳下の弟です。
(ちなみに私と一番下の弟は右利き)
もう何十年も弟の左利きは見慣れているので、当たり前になっていますが、
弟が小さい頃、両親はなんとか右利きに直そうと試行錯誤していたようです。
もともと父が左利きだったようですが、右利きに直された経緯もあり、とにかく直したかったのかもしれません。小学校低学年まで、あの手この手で鉛筆や橋を右手に持つように教えていたようですが、いくら言ってもすぐに左に持ち替えてしまう。。。
そんな日々の中、小学校の担任の先生から、「別に左利きでもいいんじゃないですか?お母さんが諦めてください。」と言われたようで、結局弟に根負けし、今に至る、という状況です。
そして自分は絶対に直さなかった左利きですが、経験上「やはり不便が多い…」と実感していたため、自分の娘が生まれ、左手でスプーンを持ち始めた頃に直させたという後日談あり。
(その姪っ子は、本来は左利きなので、ボール投げなどは左でやはり利き腕は左のようです)
直さなくても大丈夫?左利きあるある
そんな弟に右利きの私では、普段きがつかない「左利きあるある」をたっぷり聞いてみました。
「今は昔に比べると左利きにも優しい社会になった」と話す弟。
それだけ、あえて右利きに直さずにいる人が増えたということでしょうか。
それでも右利きに比べると割合が少ないため、売られているものや公共の場では右利きの人が使いやすいようにできているため、困ることが多いとのこと。
左利きで不便な点は以下のとおり
はさみ →右利き用のはさみを左で使うと切ることができない
(それでも今は100円ショップのおかげで、左利き用、両利き用など簡単に手に入るようになったので助かる)
すくいやすいようにできている卵型のおたま →左手では逆になるため使いにくい
ホテルのバイキングなどの取り分け用のスプーンの置き方 →持ち手が右向きにおいてあるので、使う時も戻す時も不便
書き順に充実に書くこと(特に漢字) →左から右に線を引く、という動作が左利きには書きにくい
習字のとめ、はらいう →筆になるとさらに書きにくい
(習字だけ右で書いている人も多い)
なみ縫い →家庭科で習う時も全て逆になるので難しいと不便なことを上げるといくらでも出てくるようです(笑)
ちなみに
左利きでよかった点は?
というと
国語の授業などで縦書きの時は手が汚れない(←それだけかい!笑)
その他、弟以外の左利きの人からも聞いて共通だったのは「2人席に座る時は、必ず相手の左側に座り食事の時腕がぶつからないようにする」ということでした。
話を聞いていくと、普段右利きには当たり前と思っていることの中にたくさんの不便が隠されているんですね。
こんな現実を聞いて、やはり直すべき?と思うママもいるでしょうか。
ただ、昔に比べて、左利きの人を多く見かけるようになった気がします。
今ではあまり聞かなくなった「ぎっちょ」という左利きのことを指す言葉があり、差別用語として捉えられていたことを考えるとひと昔前は、左利きであることで肩身の狭い思いをしていた時代もあったのだと思います。
そんな風潮もなくなったことから、あえて直すことをしない人が増えたともいえますね。
そして
スポーツの世界では、右も左も平等だと思いませんか?
野球のグローブも右利き用、左利き用は普通にありますし、スノーボードのグーフィースタンス(利き足が左)も珍しくありません。スポーツでは左ピッチャー、左キッカー、左アタッカーも自然と受け入れられているのはとても不思議に思います。
また、左手を使うと右脳が働くといわれています。
右脳は、ひらめき・直感・芸術性・創造性など五感認識に優秀な働きをします。
私の勝手な印象としては「左利きの人は絵が上手い人が多い」
実際、私の弟も小さい頃から(今でも)絵が上手ですし、弟の娘(姪っ子)も右利き直されたものの、絵が得意で学校の絵画で賞をもらったこともあります。
(もちろん右利きでも上手な人はいますし、左利きの人でも例外もあると思います)
お子さんの無限の可能性を信じて、そのまま左利きにしておくというのもいいかもしれません。
どうしても右利きに直したい!というママたちは、成長過程で左利きかも?と思ったらなるべく小さいうちから訓練する必要があると思います。
根気よく、自然と右手に持ち替えさせて、就学前までに直すのが理想ですね。
そもそも、なぜ左利きになるのか?
両親とも右利き家庭でお子さんが左利き、というパパからのお話で、ごはんを食べる時に向かい合って食べ方を教えていたので、左利きになったかもしれないということを聞きました。
これはミラーリングといって、向かい合っている大人は右手を動かしていますが、同じ手を動かそうと左手を使ってしまうというもの。
また、お兄ちゃんが左利きで、右利き(だったはず)の弟もお兄ちゃんのマネをして左手をつかっているうちに左利きになった、という家庭もありました。
生活していく過程の中にも左利きになる要素があるので、右利き派のパパ、ママは気をつけた方がいいかもしれません。
ただ、右利きの大人が毎日左手で書くことを強要されたとしたら、どうでしょう?
かなりのストレスを感じてしまうはず。
ストレスなく、本人にも意欲があれば右利きに直す練習も可能だと思いますが、無理強いは禁物ですね。どうしても直らなかったとしても、ちょっと不便はあるかもしれませんが、左利きの人ならではの工夫で生活していくことでしょう。
左利きの芸能人も多いですね
言わずと知れた?ダウンタウンの松本人志さん。
あの計算されたボケは右脳が活発な証かもしれません。
俳優では、小栗旬さん。
食事のシーンがあるCMに出ているので知っている方も多いかもしれません。
その他、松坂桃季さん、竹内涼真さん、女優では、吉高由里子さん、松岡茉優さん、石原さとみさん。
ここまで揃っていると左利きの人は才能がある人が多いとしか思えません。
(女優さんの場合は、役柄もあるので右利きの練習をして演じている場合もあるそうですが…)
個人的に意外だったのは、星野源さん、水卜麻美アナウンサー。極めつけは、アルベルト・アインシュタイン、トーマス・エジソン。
ここまで聞くと、左利きでも(いやむしろ左利きの方が)いいように思いませんか?(笑)
そして左利きの人に会うと(食事の時や文字を書いているのを見て)「左利き?」とつい声をかけてしまうことないですか?
(私は必ず言ってしまいます・笑)
右利きの私からすると、ちょっと憧れの存在だったりします。
私から言えることがあるとすれば…
「みんな違って、みんないい」(by金子みすず)の気持ちで子育てしていきましょう!