夏休みの自宅学習の定番であるドリル。マミオ世代のパパやママの中には、子供の頃、漢字の書き取りや算数の計算問題をひたすらこなしたという記憶を持つ方も多いのではないでしょうか。似たような問題が延々と続く従来のドリルは、暗記力や計算力などのトレーニングに必要なものですが、「つまらない」と感じてしまう子供も多く、結果として勉強に対して苦手意識を持ってしまう場合もありますよね。

 

学習指導要領が改正され、「学び」を取り巻く環境がアップデートされる中、ドリルなどの学習教材にも新しい風が。最近では、パズルや迷路などをモチーフにした新感覚の楽しいドリルが続々と登場しています。

 

最近のドリルは「楽しい」がキーワード

 

 

全国の小学校では、2020年春から新しい学習指導要領がスタートしました。新学習指導要領では、論理的思考力や読解力がとくに重要視されます。また子供が自ら主体的に学びに向かう姿勢「アクティブラーニング」もキーワードの一つ。

 

今回ご紹介する新感覚のドリルは、子供の「考える力」を伸ばすことを目的に作られている点が、従来型ドリルとは大きく異なります。じっくり考えることによって、問題を解けた時の達成感が大きいので、子供が意欲を持って取り組むことが期待できます。

 

 

ママライターも注目!「考える」力が身につくドリルはこんなにあります

 

今回は、オンラインショッピングサイトのランキングで上位にランクインしているドリルや、教育系の雑誌で紹介されているドリルなどを中心に、小学生の子供を持つ筆者がとくに注目している新感覚ドリルをご紹介します。

 

 


 

  • 考える力がつくなぞぺーシリーズ(草思社)

大人気の学習塾「花まる学習会」代表高濱正伸氏によるなぞなぞのようなドリルシリーズ。テーマや教科、難易度が異なる何種類ものドリルがあり、中には小学校入学前の4、5歳から使えるドリルもあります。

http://www.soshisha.com/book_wadai/32nazope/2017.html

 

  • 算数と国語を同時に伸ばすパズル(小学館)

一般的なドリルは教科ごとに分かれていますが、こちらのドリルは教科をまたいで学習できるのが嬉しいポイント。入門編から上級編まで難易度の異なる4種類のドリルがあります。入門編は、入学前後から楽しめます。

https://www.shogakukan.co.jp/books/09837747

 

  • 小学生の考えるパズル(世界文化ブックス)

中学受験塾「エルカミノ」代表の村上綾一氏監修によるドリル。書いたり消したりを繰り返しながら、子供が自ら考える力を身に着けていくパズル式のドリルです。

https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/21813.html

 

  • 5分で論理的思考力ドリル(学研プラス)

こちらは対象年齢が小4~小6となっているため、少し大きな子供におすすめのドリルです。イラストと短い問題文で構成される全35問の問題は、シンプルながらも思わず「うーん」と頭を悩ませるものばかり。子供だけでなく大人の脳トレにもぴったりです。

https://hon.gakken.jp/book/1130490300

 


小学生の考えるパズル」にチャレンジしてみました

 

 

今回我が家では、小学2年生の長男と一緒に、2021年6月に発売された「小学生の考えるパズル」にチャレンジしてみました。

 

タイトルに「パズル」とついていますが、内容はグループ分けや線つなぎなど。一般的にパズルというと、バラバラになったピースを元の形になるように並べ替えていくジグソーパズルをイメージしますが、そのようなパズルではありません。

 

念のため「パズル」という言葉を国語辞典で引いてみると、「なぞをとく遊び」という意味があるということがわかりました。普段何気なく使っているパズルという言葉ですが、定義を知ると納得。こちらの「小学生の考えるパズル」には、8種類のパズル(謎解き)が収録されています。

 

小学2年生の息子に論理的思考はまだ難しいのでは?と感じながら、まずは「小学生の考えるパズル とってもかんたん」に挑戦。各章の冒頭には、そのパズルを解くための解説が掲載されています。最初は、そのページいっぱいの説明文に難しそうな顔をしていた息子ですが、一度ルールがわかってしまうとその後はスラスラと問題に向かっていました。「頭が良くなっている気がする」という謎のコメントを発しながら、楽しそうに次々と問題を解いている姿が印象的でした。どのパズルも簡単な問題から徐々に難易度が上がるように構成されているため、無理なく難しい問題にチャレンジできる仕組みになっている点も良かったです。

 

本書によると、思考力は子供が頭の中で考えるだけでは育たないのだそう。こちらのパズルのように、鉛筆で書きながら試行錯誤することこそが、思考力を伸ばすことにつながるのだと言います。

 

 

長期休みや毎日の自宅学習に「考える」ドリルがおすすめ

 

遊びのような感覚で取り組むことができるこれらのドリルは、夏休みや冬休みなどの長期休みの家庭学習にぴったり。長い自由時間があるからこそ、時間を忘れてとことん没頭できそうですよね。もちろん毎日の自宅学習に取り入れてみるのも良いと思います!