忙しい毎日でも、食事の時間は落ち着いてリラックスしたいですよね。しかし、子育て中のパパやママにとって、食事の時間は最も手間がかかる時間とも言えます。毎食の献立作りに加え、子供の好き嫌いや遊び食べ、食べこぼしなど、さまざまな課題に向き合わなければならないからです。
パパやママの悩みの種となっているのが、子供が食事の途中で席を立ってしまったり、なかなか食べ999終わらなかったりする「ダラダラ食べ」ではないでしょうか。小学生と未就学児を育てる筆者の家庭も例外ではありません。今回は「ダラダラ食べ」に悩むママライターが、実践している三つの対策をご紹介します。
世界中で大人気のフードライター、レイチェル・クーのアドバイス4つ
「ダラダラ食べ」への対策について書く前に、子供がなぜそのような行動をするのか、そしてそういった行動に対する基本的な心構えについて、参考になる考え方をご紹介します。
mamiohでは、2019年にフードライターのレイチェル・クーさんに「子育てしながら料理を楽しむコツ」についてインタビューしました。ちょっとしたアイデアによって、普段の食事を魔法のようにかわいく楽しく変身させてしまうレイチェルさんの料理法は、世界中で大ブームを巻き起こしています。
私生活では2児の男の子を育てるワーキングマザーでもあるレイチェルさん。子供と食事についてお話を伺った際、まず口から出てきたのは、「子育てしながら料理する上で一番大切なのは『がっかりしないこと』。子供は、疲れていたり機嫌が悪かったりという理由で、いとも簡単に食事に『NO!』と言います。」という言葉でした。子供がなかなか食事に集中してくれない時、パパやママはどうしても自分を責めてしまいがちですが、この言葉を聞くと「子供とはそういう生き物だ」と思えてきませんか?あんなにステキな料理をするレイチェルさんの子供だって、好き嫌いや遊び食べをするのです!私はこの言葉を聞いて、「我が家の子供たちがダラダラ食べするのも当たり前」と思うようになりました。
その上で、レイチェルさんは以下の四点に気を付けているとインタビューでおっしゃっていました。
・できるだけたくさんの味覚をトライさせること
・子供たちに食事を押し付けないこと
・家族で同じ食事を囲むこと
・与えすぎないこと
中でも、四番目の「与えすぎないこと」はとても参考になる考え方だと筆者は感じました。レイチェルさんによると、昔の人々の食事量と現代人の食事量を比較してみると、現代人は食べ過ぎの傾向にあるということでした。子供がなかなか食べない理由の一つとして、シンプルに食事量が多いということは、驚きですが、一度試してみる価値があるかもしれませんよ。
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ママライターが実践中!効果のあった対策3つ
我が家では、レイチェルさんへのインタビューの後、早速子供たちの食事量を減らしてみました。すると、とくにダラダラ食べの傾向が強かった次男(当時3歳)には抜群の効果がありました。「完食できた」という経験は子供にとって大きな自信につながるようで、それまでに比べ、食事に対して前向きになったことも私にとっては大きな発見でした。しかし、やはり食事量の調整だけでは食べムラは完全には解決せず、他に以下のような対策を実践しています。
1.ご飯はお茶碗ではなくおにぎりに
大人にとって、箸やスプーン、フォークなどを使って食べることは、そこまで難しいことではありません。しかし、小さな子供にとっては「道具を使って食べる」ことはハードルの高いことです。うまく使いこなせないことが、食事を長引かせる要因の一つになっている場合もあります。
じっくりと練習することも必要ですが、毎回ハードな練習ばかりでは子供も疲れてしまうかもしれません。時には、簡単に食べられる工夫をしてあげると、子供も気持ちが楽になるでしょう。
我が家では、おにぎりが大活躍。とくに平日の朝など、スピード感を持って食事を終わらせる必要がある時などは、とにかく手早く簡単に食べられるメニューになります。ご飯はおにぎり。味噌汁はできるだけ具を少な目に。おかずも卵焼きやミニトマト、茹でたブロッコリーなど、手づかみ食べできるものが食卓に並びます。
2.どうしても時間がない時はタイマーを使う
「〇時までに食事を終わらせなければいけない」という時間の縛りがある場合は、タイマーを使い、制限時間を子供に明確に示すようにしています。しかし、タイマーの使用は(当たり前ですが)子供の食事を急かしてしまうため、焦って食べる習慣がついてしまうのではないか、また消化不良に繋がるのではないかという心配もあります。さじ加減は難しいですが、我が家では平日の朝に限定してタイマーを使うなど、メリハリをつけて行っています。
3.日中はとにかく運動させる
「空腹は最高のスパイス」と言われますよね。子供たちの食べっぷりも、空腹時とそうでない時とでは全く違います。子供を空腹にさせるためには、やはり運動が一番。ということで、我が家ではとにかく子供たちに体力を使う運動をさせるのが習慣化しています。
休みの日はできるだけ長い時間公園に連れて行ったり、遊具で全身を使う運動をさせたりします。平日も、保育園への通園を徒歩にしたり、帰宅前に少しだけ公園に立ち寄ったりと、生活の中に取り入れられる運動はたくさんあります。雨の日は、室内でひたすらジャンプ。運動させると、食事が進むだけでなく、生活リズムが整い、睡眠の質も向上するなど、良いことがたくさんあるのでおすすめです。
完璧な対策はない!試行錯誤した経験こそが力になる!
今回は「子供のダラダラ食べ」への対策として、ママライターが実践中のさまざまな対策についてご紹介しました。しかし、子供が食事をなかなか食べてくれない理由はさまざま。子供によっては、どんな対策をしてもなかなかうまくいかない場合もあるでしょう。また、一度効果が出た方法も、繰り返し行うことによってあまり効き目がなくなってくる場合もあると思います。
そんな時は、フードライターのレイチェル・クーさんの言葉「がっかりしないで!」を思い出してください。「子供は皆そういうものだ」と割り切りつつ、できることを続けていけば良いのです。試行錯誤した経験は、きっと未来の自分の糧になります。食事を通して長い目で子供の成長を見守っていくことができたら良いですね。