一日のうちでもっとも慌ただしい時間といえば、やはり「朝」ではないでしょうか。朝の5分は日中の15分に匹敵するくらい、1分1秒が大事ですよね。働くママ・パパにとっては、自分の身支度の他に、朝食準備、子供たちの準備と大忙し。未就学児のお子さんは、自分で食べることができても、まだまだママ・パパのお手伝いは必要だし、小学校に入ると、毎朝決まった時間に家を出なければなりません。
忙しい朝のお子さんの「朝ごはん」
みなさんはどのようにしてらっしゃいますか?寝起きが悪くてなかなか食事に手をつけない…、好きなものしか食べない…など、時間がない時の朝食問題。我が家も幾度となく、その問題を解決するべく試行錯誤を繰り返してきました。そしてたどり着いたちょっとした工夫をご紹介していきたいと思います。
朝ごはんの大切さは、幼稚園や保育園でもよくいわれていることと思います。 小学校の「保健だより」には、毎回のように「きちんと朝ごはんを食べてくること」と書かれています。朝ごはんを食べることで、体内時計が整い、脳が刺激され、一日の活動の大きなエネルギーとなります。
朝ごはんをあまり食べてこなかったりするお子さんは、朝からぼーっとしていることが多く、集中力が続かない子が多いと保育園の先生が話していました。小学校ではお昼寝もなく、活動量も増えるので、小さいうちからきちんと朝ごはんを食べる習慣を身に付けておきたいですね。
我が家では、朝食抜きはNGです!どんなに時間がない時でも、必ず何かは口に入れていくことを決まりとしています。
以前は毎朝、「早く食べなさい」と言い続けていたのですが、ある時、食べてもらえる(食べやすい)工夫が必要なのかな?と思うようになりました。
そして今は、自分自身で
5つのポイントを決めて実行
しています。
一品でお腹にたまるものを出す
麻婆(豆腐)丼、お茶漬け、牛丼などのどんぶりものや、白ご飯と具沢山の豚汁などです。忙しい朝に何品もおかずを準備するのは大変ですよね。自分が寝坊してしまって作る時間がない…という時の朝食です。中でも子供たちに好評なのが「肉巻きおにぎり」。白ご飯の三角おにぎりに豚バラを巻き、フライパンで焼いて焼き肉のタレを味付けするだけ。ごはんとお肉が一緒に食べられて、味ついているので、少し大きめのおにぎりでも完食してくれます。他にもおかずがない時は、朝からオムライスという時もあります。
一人一人のお皿に盛る(お皿も工夫)
以前は大皿に盛ったものを自分で取り分けるようにしていましたが、好きなおかずだけを取って食べたり、取り分けるのが面倒で手をつけなかったりしていました。それがあらかじめそれぞれのお皿に取り分けておくことで、自分が食べる分なんだという意識が生まれ、食べてくれるようになりました。ただ、何品も小皿に分けると洗い物も増えます。
小さい頃は、お子様ランチのようなプレートに盛り付けをしていましたが、子供にとっては一枚のプレートは意外と食べにくいよう。皿を持たずに顔を近づけて食べることもあり、行儀が悪くなるので、ワンプレートはやめることにしました。そして、何品か盛り付けられて、洗い物を減らせるお皿…と考えついたのが、焼肉屋さんなどで肉やタレを入れるのに使われている2連や3連の細長いお皿。プレートよりがさばらず、一度に何品か盛り付けることができます。100円ショップでも購入可能なので、おすすめです。
気持ち少なめに盛る
起きたばかりでまだ食欲が出ていない時に、大盛りの食事が目の前にあったら、それだけで食欲が減退してしまいます。これくらいなら完食できそう、とまずは食べ始めてもらうことが大事だと思っています。(その点でも、前述したお皿は少しずつ盛り付けるのにちょうどいいです。)もう少し食べられそうな時はおかわりしてもらえたら、その方がママも嬉しいですよね。
手でつまめるものを出す
ミニトマトやえだまめ、野菜スティックのようにそのまま手で食べられるおかずを一品は出すように心がけています。ひとくちでも口に運ぶと胃が刺激されて、食欲が出できます。簡単にパクッと食べてもらうための我が家の工夫です。小さなお子様には、ミートボールなどにかわいいピックを刺してあげるのもいいと思います。
デザートから食べもよいことにする
これは賛否が分かれるかもしれませんが、我が家はよしとしています。前述のつまめるおかずとつながりますが、まずは何かを食べることを重視しているので、なかなか箸が進まない時は、先(途中)にデザートを食べても、朝に限ってOKとしています。
以上が私自身が決めているポイントです。
「朝食」というと、ごはん、味噌汁、焼き魚、漬物…のようなイメージですが、子供にとって、魚をきれいに食べるのは難しいし、パパママたちが骨を取り除いたり身をほぐしてあげたりする手間もかかります。なので我が家では、朝に焼き魚が食卓に並ぶことはほとんどありません。(出すとしても、まるごと食べられるししゃもか、さばの缶詰くらいです)
また、おかずが少し足りない時は、お弁当用の冷凍食品を一品として出したりします。前まで、朝から冷凍食品を出すのは…と否定的な考えでしたが、今はとてもおいしい冷凍食品も多いですし、一口サイズのものも多く、食べきりで食品ロスもなくなります。
栄養のバランスを考えると、我が家の朝ごはんは少し偏っているかもしれません。けれど、毎朝きちんと食べる習慣をつけることによって、いつもより食べる量が少なかったり、時間がかかったりするのを見て、子供たちの体調の変化にも気がつきやすくなりました。普段の朝ごはんがまちまちだと、食べたくないだけなのか、体調が悪くて食べられないのか、わからなくなってしまいます。
特に未就学児でまだ自分の状況をうまく伝えられないお子さんの場合は、このような小さな変化を見逃さないことが大事になってくると思います。まずは、きちんと朝ごはんを食べる習慣をつける、それができたら、食べる量や栄養のバランスを考えていくのがいいいでしょう。
余談ですが、朝食時のテレビ、みなさんのご家庭はどうしてますか?
朝はお子さんに合わせて教育番組(Eテレ)を見ている方も多いかもしれません。
我が家の娘たち(小3、中1)もいまだに朝はEテレを見ています(笑)10分や15分単位の番組が続くので、この番組の時には食べ終わっていないと…と時計代わりにしています。小さなお子さんだと難しいところもあると思いますが、「次の番組が始まるまでに食べ終わろうね」と声かけしてあげるといいと思います。
いかがだったでしょうか。ひとつでもお役に立てることがあれば幸いです。
と、ここまでお話してきた自分自身が、子供たちの朝食、お弁当準備に追われて、朝食抜き…ということがたびたびあります。(自戒をこめて)子供たち、自分自身のためにもきちんと朝ごはんは食べましょう!