生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ自分で動く事ができません。月齢が進み発達につれ、まずは首が座り、次に寝返りをするように。さらに、お座りからずりばいへと、自分の身体を動かす事ができるようになっていきます。

 

個人差はありますが、発達が早い赤ちゃんだと生後7か月頃からハイハイをするようになります。ハイハイができると、赤ちゃんの行動範囲はぐんと広がり、色々なものへの好奇心が爆発します。

はいはいをしなくて心配なママもいると思いますが、ハイハイをする・しないは発達の個人差があるのであたたかく見守ってあげましょう!

 

そんなハイハイ期の赤ちゃんとの生活は、活動的で楽しい反面、危険もいっぱい。赤ちゃんがハイハイを始めそうになったら気を付けたいポイントについてまとめてみました。

 

ハイハイ期の赤ちゃんの特徴と安全対策

ずりばいからハイハイ期になると、赤ちゃんの身体面の成長スピードが一気に加速します。ずり這いがハイハイの練習になっているのかもしれませんね。

昨日できなかったことが、今日は当たり前のようにできるようになっているという事も多々あります。まだ大丈夫だろうと油断せず、一歩進んだ安全対策を心がけましょう。

 

 

好奇心旺盛で何でもすぐ口に入れる


それまでの寝んねやお座りの時期に比べ、自分でどこへでも動けるようになった赤ちゃんは、好奇心が駆り立てられ、気の向くままにハイハイで冒険に出かけます。床に落ちている色々なものを発見しては、手に取り口へ運びます。赤ちゃんにとって、見るものすべてが初めてのものなので、食べられる物かそうでないかを、口に含む事によって判断するのだと考えられています

「ハイハイをしなくて心配」という場合は赤ちゃんが好きなおもちゃなど少し離れたところにおいて名前を呼んであげるとハイハイの練習になるかもしれませんね。

 

しかし、中にはホコリや電池、画鋲など、口に入れると不衛生だったり危険だったりするものもあります。赤ちゃんが動き回るようになったら、床の上には危険なものは置かないように気をつけましょう。

 

そうは言っても、子育てしながら、毎日床をピカピカに掃除したり、家中の床から危険物を排除するのは難しいでしょう。そんな時は、ベビーゲートやケージなどの安全対策用品を使うのも一案です。また、危険物はまとめて赤ちゃんの手の届かない高いところに収納し、しっかりと扉を閉めるなどの対策を徹底すると良いでしょう。

 

犬や猫などペットを飼っているご家庭の注意点は、赤ちゃんがある程度大きくなるまでは、赤ちゃんのスペースとペットのスペースを分けるなどの対策をしている場合が多いようです。居住スペースを分ける事が難しくても、ペットのトイレには、赤ちゃんは絶対に触らないように気をつけましょう。

 

 

段差の概念がない


ハイハイ期の赤ちゃんには、段差の概念がまだ無く、落ちるという事に対する怖さもありません。階段のある家では、赤ちゃんが階段に近づかないように十分気をつけましょう。

 

また、ベッドやソファなどに赤ちゃんが乗ってしまった場合も落下に注意が必要です。落下や転倒は予防することが重要ですが、赤ちゃんの傍を片時も離れずにいるというのは難しいかもしれません。特に活発な赤ちゃんには、床にクッション素材のマットを敷いたり、家具の角などに緩衝材をつけたりと、念には念を重ね、家や家具の安全対策を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

暗がりを怖がらない


この時期の赤ちゃんは、暗いところを怖がるという事を知りません。電気をつけていない部屋には入らないだろうと安心はできません。暗い部屋は、危険なものにぶつかるなどの危険があります。使用していない部屋のドアは閉めるなどの対策で乗り切りましょう。

 

 

隙間大好き


赤ちゃんにとって、家中が未知の世界です。大人にとってはただの隙間であっても、赤ちゃんにとってはとてもワクワクする場所です。

 

時には、隙間に入った状態で出られなくなってしまうこともあります。隙間はホコリなどの汚れが溜まりやすかったり、身動きが取れずに苦しくなってしまう可能性がありますので、赤ちゃんの行動には常に目を離さないようにしましょう。

 

また、赤ちゃんが何度か入りたがるような隙間は、ケージで塞いだり、こまめに掃除するなど、工夫すると良いでしょう。

 

 

ハイハイ期を楽しむアイデア


様々な子育てイベントで、「ハイハイレース」という競技が行われることがあります。ハイハイ版のかけっこです。

この競技は、赤ちゃんがハイハイする数か月の間しか参加することができませんので、記念に親子で参加してみてはいかがでしょうか?

もし近くでハイハイレースのイベントを見つけられない場合は、お友達家族と一緒に自宅や子育てサロンで挑戦してみても良いですね。

 

ハイハイ期は、動きやすさの点から、ロンパースなどのつなぎを卒業し、上下セパレートの洋服に移行する時期でもあります。

洋服を新調する場合は、ぜひお尻にワンポイントのあるズボンを選んでみてはいかがでしょうか。フリルのついたものや、ワンポイントあるものなどを着せると、赤ちゃんがハイハイした時にとても可愛いのでおすすめです。

 

 

coni coniスタッフの体験談


うちの息子の場合は、ハイハイという移動手段を身につけてからは、後追いがすぐに始まりました。

私の姿が見えなくなるとギャン泣きで、トイレにも行けないし、掃除機をかけていると私の後ろをついてまわってました。可愛いんだけど危ないし、こちらも神経を使うので1つ1つの家事でグッタリしていたのを思い出します^^;

 

料理を作る時も、キッチンにきてしまうので、その時は歩行器に乗せて目を光らせながら料理をしてました!

歩行器だと狭いところに行こうとしても通れず行けないので、そういった点では使う期間が短いものですが、私はかなり助けられたアイテムの1つでした!

逆にハイハイで移動できるようになってからバウンサーに乗せても嫌がってしまうように。

 

ハイハイしている姿はとても短い期間なので、ママも大変かと思いますが頑張って乗り切っていきましょう!

 

 

ハイハイはたくさんさせた方が良い?

ハイハイをするようになると、赤ちゃんの身体は一気に引き締まり、ふにゃふにゃだった身体がぎゅっと固く筋肉質になります。それもそのはず、ハイハイは全身運動。とても体力が必要な動作なのです。大人が赤ちゃんと同じようにハイハイやほふく前進のような動きをしてみると、その大変さがよくわかります。

 

ハイハイをたくさんすると、体力がつき、また手足が鍛えられるため、一般的に良い事と考えられています。特に、手をしっかりと鍛えておくことで、転倒などの時に受け身を取る事ができるようになります。

 

ハイハイをあまりしないまま、足ったり歩いたりさせない方が良いと言われているのはこのためです。しかし、ハイハイをすれば必ず転ばないという事でもなく、またハイハイや立っちのタイミングにも個人差があります。

 

ハイハイをあまりせずに立ったり歩きだしたりしてしまった赤ちゃんには、無理やりハイハイさせるのではなく、遊びの中で手や全身を使う動作をさせてみるという手もあります。

 

なかなかハイハイしない!?スローペースな赤ちゃんには?


赤ちゃんの発育には個人差がありますので、7か月を過ぎてもハイハイしないからとすぐに心配する必要はありません。環境を整えながら、遊びを通してハイハイを促してみることをお勧めします。

 

まずは赤ちゃんの服装を確認してみます。ロンパースを着せている場合は、上下セパレートの伸縮性のある動きやすい洋服に変えてみましょう。また、洋服の前部分にたくさんの飾りがついていたり、ボタンや金具があるものは、赤ちゃんがうつ伏せになって動く時に邪魔になる可能性があるので、避けましょう。

 

オムツのサイズや形も、動きにくくないか、よく観察して、色々と試してみると良いですね。

 

赤ちゃんは親が一緒に遊んでくれるととても喜びます。おもちゃを少し遠くに置いて、赤ちゃんを呼んでみたり、大人もハイハイしながら追いかけっこしてみたりと、遊びを通してハイハイを促すという方法があります。親も子も楽しみながらのんびり構えると良いでしょう。

足を動かすと痛がる、ハイハイの仕方がおかしいなど、気になる事がある場合は、専門家に相談してみましょう。

 

 

まとめ

赤ちゃんのハイハイは自立の第一歩です。動くのが楽しいという気持ちは、その後、立ちたい、歩きたいという気持ちに繋がり、さらには様々な事に対する「やる気」へと発展していきます。安全対策は万全にしつつ、赤ちゃんの冒険心を家族みんなで大切に見守ってあげようという気持ちでハイハイ期を迎えられると良いですね。