「木育」という言葉をご存知でしょうか?
木は、建築物や生活用品などの素材として、また、気持ちの良い木陰を作ってくれたり綺麗な花を咲かせてくれたりと、昔から私たちの生活に欠かせない存在でした。しかし、最近はプラスチック製品など木以外の素材で作られたものも多くなりました。また、都市部に住んでいると、私たちの生活が木と共にあることをなかなか実感できません。
木の文化を継承し、また環境問題に目を向けるきっかけにもなる木育。まずは、赤ちゃんや小さな子どもへ木の玩具をプレゼントすることから始めてみてはいかがでしょうか?
木育とは?
木材利用の普及活動として、約15年前に林野庁が主導する「木づかい運動」が始まりました。同じ頃、北海道では「木育」という考え方が誕生。木育は全国各地に広がり、現在までにさまざまな活動が展開されてきました。
北海道のホームページによると、木育の定義は以下の通りです。
「木育とは、子どもをはじめとするすべての人が『木とふれあい、木に学び、木と生きる』取組です。それは、子どもの頃から木を身近に使っていくことを通じて、人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育むことです。」(『木育』プロジェクトより引用)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/sky/mokuiku/toha_frame.htm
赤ちゃんと木育
身近な存在である木製玩具や木製遊具などは、赤ちゃんや小さな子どもにとっての最適の木育アイテムです。小さな頃から木製玩具に親しむことが、木という素材に対しての愛着心も育んでくれることでしょう。
木で作られた玩具は、木育以外のメリットもあります。
そのデザイン性や頑丈さなどから、パパやママが自分の子どもに買い与えるだけでなく、出産祝いのプレゼントとしても人気が高いです。シンプルなデザインは、子供の想像力をかきたて、またインテリアにも馴染みます。プラスチック製の玩具に比べ、頑丈で壊れにくいため、長持ちするのも木製玩具のメリットです。中には何世代にも渡って使い続けられるものもあります。
また、木製の製品は比較的熱伝導率が低いため、手で触った際に温かく感じると言われています。そのため、「木のぬくもりを感じる」というような表現をされることもあります。肌馴染みの良いこの感触は、プラスチック製品にはない木製玩具ならではの特長ですよね。
我が家の木製玩具
良いことがたくさんある木の玩具ですが、比較的高額のため、気軽に購入できるものではありません。また、プラスチック製の玩具に比べると、木製玩具には、固さや重量感があるため、扱いに注意が必要な場合もあります。筆者の家庭には男の子が二人いますが、木製の玩具は数えるほどしかありません。二人ともとても活発なので、普段使いする玩具は、やはり安価で柔らかいプラスチック製を選ぶことが多かったのです。
しかし、数は少ないながらも子供たちが赤ちゃんの頃から愛用している木製玩具があります。
1. 紐通し
穴の空いた木のパーツに紐を通していくというシンプルな玩具ですが、子どもの集中力を養い、手先を器用にしてくれると、幼稚園や保育園などで使われることの多い知育玩具です。我が家には、動物の形をした木製の紐通しがあり、長男も次男も赤ちゃんの頃から比較的大きくなるまで愛用していました。
表面がすべすべになるまでやすりがけされた木製パーツは、握っているだけで気持ちが良かったです。今は小さな子どもがいる親戚にあげてしまいましたが、あの手触りはまだ覚えています。
2. スクイッシュ
友人が「私の子どもが大好きだったから」とプレゼントしてくれたスクイッシュ。ぎゅっと握ると変形しますが、手を離すと元に戻るので、赤ちゃんや小さな子どもが夢中になります。ゴムの弾力と木の固さのコントラストが心地よく、手で振るとカラカラと木の音が響くのも楽しい玩具です。
我が家では特に次男がこの玩具に大ハマりし、赤ちゃんの頃は常にスクイッシュを握りながら生活していました。たまに投げ飛ばしてしまうこともありましたが、とても軽いので、床にあたってしまっても大丈夫。安心して使うことができました。
3. パズル
紙製のものが多いパズルですが、薄い木で作られたパズルや立体の木製パズルなど、木のパズルもあります。紙製のものは、使っているうちに表面が剥がれてしまったり、折れ曲がってしまったりしますが、木製パズルはやはり頑丈。長く使っていても新品のようにきれいです。パズルがはまるときにパチッと爽快な音がするのも楽しいです。
立体パズルには平面パズルにはない難しさがありますが、その分、完成したときに達成感があります。また、パズルとしてだけでなく、おままごとや積み木など、子どもたちがさまざまな用途でクリエイティブに遊んでいる姿も印象的でした。
【ベビーギフト専門店コニコニバイヤーのおすすめ】
mokuD
北海道旭川市を拠点に、質の良い木製品づくりを目指して誕生したアトリエ「mokuD / モク ディー」による「へんてこすいぞくかん」と「へんてこどうぶつえん」。子どもに大人気の絵本作家「tupera tupera(ツペラツペラ)」さんとのコラボレーションによる木製パズルです。
8種類の動物の顔がそれぞれ三枚のパズルに。シンプルなデザインですが、組み合わせ方次第でさまざまな「へんてこ」動物たちが生まれます。組み合わせのパターンはなんと504種類!動物の顔の横にはカタカナで動物の名前が書いてあるので、遊びながら文字を読む練習にもなりますよ。