4月になり新生活がスタートした方も多いと思います。

 

この春から小学校に入学されたお子様をがいるご家庭では、今までとは生活リズムが大きく変化するので、不安に思っているママも多いことでしょう。特に、ワーキングマザーにとっては、学校が終わった後の時間、子供はどこで過ごすのか…が一番の問題ですよね。

 

小学校は、幼稚園や保育園のように延長保育の時間もありません。そして低学年のうちは、最大で5時間授業、15時前には下校となるのが一般的です。さらに、夏休みや冬休みなどの長期休暇もあります。小学校に入ると、自分で登下校するものですが、ついこの前まで、未就学児だった我が子をひとりで留守番させるなんて、とてもできないですよね。
 

家に帰っても誰もいない、ひとりではまだ留守番できない…そんなご家庭には、小学校のお子さんを預けるいくつかの方法があります。

 

今回は、放課後や休み中の過ごし方についてのお話。「児童館・児童センター」そして「放課後学童(児童)保育クラブ」の違いについてご説明していきます。

 

 

 

小学生の放課後と長期休み、どこに預ける?

 

 

放課後、長期休みの預け先は大きく分けて二つあります。ひとつは「児童館・児童センター」そして「放課後学童(児童)保育クラブ」のふたつ。違いや特徴は次のようになります。

 

 

児童館・児童センター

 

・開館:月曜〜土曜 8:00〜18:00
・各自治体管轄
・原則、誰でも利用可能(利用登録は必要)
・日中や時間外は成人団体のクラブ(卓球やバドミントンなど)が利用していることもある
・利用料は無料(年度初めに保険の加入あり)
・館長、指導員は役所職員のため転勤による異動あり

 

 

放課後学童(児童)保育クラブ

 

・学童保育連絡協議会の学童クラブ、法人経営の学童クラブがある
・開館(平日):午後(下校時刻)〜18:00
・延長保育あり:〜19:00
・原則、共働きの家庭が利用可能
・保育料月額負担(運営学童によって料金は異なる)
・18:00以降は延長料金加算
・資格をもった放課後学童指導員が常駐

 

以上が我が家の地域の施設の違いです。(各都道府県によっても違いがあると思います)

 

また、施設によって、対象学年を3年生まで、と定めているところもあるので、いつまで利用できるのか確認しておくといいでしょう。

個人的な印象としては、児童館、児童センターは18時までとなっているので、パートや時短勤務のママで、比較的早くお迎えに来られる家庭が多いです。

 

その他には、「ファミリーサポートセンター」という会員登録をすれば、1時間単位でお子さんを見てもらえるサービスもあります。いざという時のために、登録しておく方法もあります。

 

 

我が子は学童を利用中!実際どんなところ?

 

 

我が家の娘たちは、学童を利用しているので、学童の様子についてお話したいと思います。私自身は、長女が小学校に入学するまで、学童という施設がどんなところか全く知りませんでした。とにかく、仕事が終わるまでの間、預かってくれるところがあれば…という思いでした。

 

 

お迎えまでにおやつが出て助かった!

 

学童によって、普段の生活や行事などはさまざまですが、利用している学童は、6年生まで利用可能なので、新入生のお世話は指導員はもちろんですが、高学年がやってくれます。学校から学童へ帰ってきたら、手洗いうがいをすませて、まずその日の宿題に取りかかる決まりです。宿題を終えたことを指導員に確認してもらい(まるつはお家で保護者がおこないます)、その後おやつの時間となります。

 

児童館や児童センターではおやつは出ないので、この違いも大きいかもしれません。利用している学童は、おにぎりやうどん、パスタ、たこやきなどの手作りのお腹にたまるおやつが出るのが特徴です。(今はコロナの影響で個包装のおせんべいやドーナツになっています)

 

低学年は早めの下校なので、夕方の迎えまでにおやつを出してくれるのは、大変ありがたく思っております。おやつの後は、外遊びをしたり、中でゲームをしたりマンガを読んだりして自由に過ごしてお迎えを待ちます。

 

 

 

長期休みは、お弁当を持参!楽しい行事もたくさん。

 

長期休みは、お弁当持参で朝から利用し、午前中は宿題、午後は自由というのが基本的な流れです。夏休み中に学校のプールがあれば、学童から皆を連れていってくれます。年間を通して夏はキャンプ、秋にはやきいも会、冬のもちつき大会とさまざまな行事を企画し開催してきましたが、昨年度は残念ながら実行することはできませんでした。

 

それでもできることを考え、飲食なしの夏祭り(ゲームやくじ引き)を開催し、子供たちには大盛況でした。学童を利用することによって、日頃から他学年と交流がもてることもいいと思います。お迎えの時など、保護者も我が子以外の学年の子も見かけるので、運動会では顔見知りの子がいて、全学年の競技を楽しめます(笑)

 

我が家の娘たちは、長期休みは、親が仕事でも毎日友達に会う感覚で、学童生活を楽しんでいます。この春、小学校を卒業した長女は、学童が大好きすぎて、最後まで利用していました。本当にアットホームな学童だったので、卒業生も中学校や高校の帰りに立ち寄ったり、利用していた子が大学生になりアルバイトとして学童にきていたりします。

 

 

 

市の連絡協議会運営なので、親たちは役員仕事があった!

 

そんな学童ですが、前述した市の連絡協議会に入っている学童なので、法人運営の学童と違い、保護者が運営に携わっています。学校のPTA役員のように、会長、副会長とその他役員を決め運営していきます。市役所と連携をとり、学童の予算、年間を通しての活動など決めていかなければなりません。そしてこのコロナ禍で、安全に運営するにはどうしたらいいか、幾度となく話し合いの場を持たなければいけなくなりました。このような学童は全国にたくさんあると思います。

 

いろんな意見が出されて、運営の方針がなかなか決まらないこともあるかもしれません。けれど、保護者の願いは「子供たちの安全で安心な暮らし」であることは同じです。

 

 

 

 

お子さんにとって放課後が楽しく過ごせる場所が見つかりますように

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

初めて利用を考えているママたちは、それぞれどんな特徴があるのか、感染予防の対策はとられているのかを確認したり、不安や疑問に思うことは遠慮なく聞いて、利用施設を選んでほしいと思います。私の体験が少しでも参考になったら嬉しいです。

 

ぜひお子さんが放課後、淋しい思いをしなくてすむ場所と出会えることを願っています。