5月5日は子供の日。国民の祝日として男女問わず子供の健やかな健康と成長を願う日ですが、昔からの風習である「端午の節句」をお祝いする日でもあります。「端午の節句」は男の子の成長を祝う節目の日。特に、男の子が生まれて初めて迎える端午の節句は初節句と言い、盛大にお祝いされます。

 

今回は男の子の初節句のお祝いの仕方や、初節句に欠かす事のできない五月人形について、ママライターがおすすめするお得な購入方法をご紹介します。

 

初節句はこうやってお祝いしよう!

 

初節句をお祝いする時期

 

初節句は男の子が生まれて初めて迎える端午の節句にお祝いします。お祝いする日は、5月5日前後で、家族みんなが揃う日を選ぶという家庭が多いようです。

 

しかし一部例外もあります。赤ちゃんが端午の節句の直前に生まれた場合、お母さんや赤ちゃんの体調を考慮し、お祝いを翌年に延期する場合があります。お宮参りを済ませていない場合は、端午の節句は翌年に持ち越すのが一般的です。つまり、4月の上旬から端午の節句までの間に生まれた赤ちゃんの場合は、初節句は翌年にしても良いという事になります。

 

 

初節句のお祝いは何するの?

 

一般的には、両家の両親や祖父母を招待し、人形を出してみんなでお祝い膳を囲みます。おじいちゃんやおばあちゃんからは初節句のお祝いをもらう場合が多いので、そのお礼もかねての食事会です。しかし、小さな子供のお世話をしながらのおもてなしは大変ですよね。最近では、出前を取ったり、ホテルで会食したりする家庭も多いようです。

 

また、初節句を記念してスタジオで記念写真を撮る方も増えてきています。スタジオなら桃太郎や金太郎、さらに羽織や袴をイメージした衣装をレンタルすることができ、小さな赤ちゃんでも男らしいやんちゃな姿を写真に収めることができそうですね。

 

初節句のお祝いの仕方や誰を招待するのかという事については、地域や家によって考え方が異なることも。夫婦だけで決めずに、おじいちゃんやおばあちゃんにも相談してみると良いですね。

 

 

食べ物(料理)や風習

 

初節句に限らず、端午の節句には柏餅やちまきを食べたり、菖蒲湯につかったりという風習があります。

 

・柏餅

柏餅には子孫繁栄という意味が込められています。柏の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないという特徴があります。これが転じて、「子供が生まれるまで親が亡くならない」「家系が絶えない」という意味になったと言われています。

 

 

・ちまき

ちまきは、中国から伝わった縁起の良い食べ物です。厄除けの意味があると考えられています。

 

 

・菖蒲湯

菖蒲は「勝負」を連想させる事から縁起物です。菖蒲の葉や根をお湯に浮かべた菖蒲湯で温まりましょう。この時期になると、銭湯などでも菖蒲湯を提供しているところもあります。

 

 

初節句に五月人形をプレゼントするのはなぜ? 

 

五月人形の由来

 

初節句といえば五月人形。人形といっても、ひな人形のような人形飾りは実は少なく、五月人形のほとんどは兜を中心とした飾りものです。立派な鎧や兜を真ん中にし、弓矢と太刀、屏風などがセットになった段飾りが一般的ですね。

 

昔は男の子が生まれたら、妻側の実家から五月人形を贈るという習慣がありましたが、今は両家がお金を出しあってプレゼントするという家庭も多いようです。また、どちらか一方の実家が五月人形をプレゼントした場合、もう一方は鯉のぼりをプレゼントするというパターンもあります。

 

日本人形協会のホームページによると、五月人形の由来として以下のような記載があります。

 

 

鎧や兜を飾ることは、武家社会から生まれた風習です。身の安全を願って神社にお参りするときに、鎧や兜を奉納するしきたりに由来しています。

鎧や兜を“戦争道具”と受け取る考えがありますが、武将にとっては自分の身を護る大切な道具であり、シンボルとしての精神的な意味がある大切な宝物でした。

引用:日本人形協会

 

今も昔も、子供の健康と安全を願い、事故や病気に合わないようにという気持ちが込められた飾りという事が分かりますよね。

 

 

 

お得な五月人形の選び方とは?

出典:吉徳大光

 

ひな祭りが終わると、デパートやスーパーの催事コーナーは五月人形一色になります。様々な種類の五月人形セットが店頭に並び、目移りしてしまいますよね。しかし、自宅に大きな飾りを置くスペースが無かったり、気に入ったセットが見つからなかったりした場合はどうすれば良いのでしょうか?実はこういった催事コーナーではなく、人形専門店で購入する方がより効率的にお得に購入することができるのです。

 

 

同じ人形を割安で購入できる

 

デパートやスーパーなどで購入すると、小売店の取り分が上乗せされた価格で販売されているのですが、人形専門店ではそれはありません。つまり、同じ人形を買うのであれば、人形専門店で直接購入する方が割安になるのです。

 

また、直営店なので値段交渉も可能です。型落ちの商品やディスプレイ商品などは割引価格で販売されている場合もあり、お得です。

 

 

種類が豊富

 

人形専門店で五月人形を選ぶ一番のメリットは、なんといっても種類が豊富な事。催事コーナーではあまり見かける事のない絢爛豪華な鎧兜の大飾りから、卓上タイプのコンパクトな飾りまで、幅広い種類や大きさの人形がずらりと並びます。自宅にぴったりのものを吟味できます。

 

 

単品販売をしてくれる

 

催事コーナーではセット販売されている飾りがほとんどですが、実は鎧や弓矢、太刀、屏風などはそれぞれ単品で購入することができるのです。つまり自分が気に入ったものを集めて、オリジナルのセットを作ることができます。

 

我が家では夫の強い希望があって、兜だけでなく鎧兜の購入を検討していました。しかし、鎧兜の段飾りを買うためには飾る場所も予算も大幅に足りない!そこで、夫婦で話し合った結果、鎧兜とケース(人形を置く台にもなる)を購入し、弓矢や太刀、屏風等は省略することに。武器を持たないので少々心配しましたが「基本の鎧兜があるから大丈夫でしょう」と人形屋さんにお墨付きを頂き一安心。子供たちが成長して家にスペースが出来たら、屏風や弓矢、太刀などを後々買い足しても良いかなと考えています。

 

>> 購入店に迷ったら、日本人形協会の推奨する適正表示優良店を参考に選ぶといいでしょう

 

 

まとめ

 

赤ちゃんが生まれて1年間の間に、お宮参りやお食い初めなど色々な行事があります。初節句もその一つ。昔はそれだけ赤ちゃんを健康に育てるのが難しかったという事なのでしょう。0歳の赤ちゃんが見せる日々の成長があまりに可愛らしいので、大人が色々と理由をつけてお祝いしたがるとも言えるかもしれません。

 

お祝い事の中でも男らしさに溢れて、たくましい印象のある初節句。お気に入りの五月人形を眺めながら、家族みんなで赤ちゃんの健やかな成長をお祝いしてみてはいかがでしょうか。