男の子の育児と聞くと、女の子を育てるよりも手がかかり、大変だという印象がありますよね。母親とは異性にあたるためなのか、その言動には理解しがたい部分も多々あり、本屋の育児書コーナーでも、ずらりと並んでいるのは男の子の育て方に関する本ばかり。

 

筆者も男の子二人を育てる男の子ママの一人です。男の子といっても、子供の性格は千差万別なので一緒くたにはできません。しかし、男の子ママなら程度の差はあっても「あるある」と頷いてしまうような共通点もあります。今回は我が家の体験をもとに、男の子の育児に関する「あるある」ネタをご紹介します。

 

 

あるある1:高いところには、とりあえず登る

 

 

少しでも高いところを見つけると、とにかくそこに登らずにはいられないのが男の子の性分のよう。我が家の子供たちも、道で車止めなどを見つけては、ほぼ100%の確立でそこに向かって進んでいきます。

 

長男がそういった行動を始めた頃は「危ないよ」「まっすぐ歩こうね」などと言った声かけをしてみたものの、一向に登るのをやめる気配は無し。段々と声かけも「気をつけて」のみになり、あまりに危険な場合以外は、私は何も言わずに後ろからそっと見守るようになりました。

 

次男が歩くようになった頃には、私は道を見渡しただけで、彼が進むであろう道順を予測できるようになりました。

 

 

あるある2:地面に何かが落ちていたら、とりあえず拾っておく

 

 

長男が通っていた保育園は、自宅から5分程度の距離にありました。しかし、夕方のお迎え後、当時3歳くらいだった長男を歩かせると、なぜか30分以上かかり、長い時は1時間かかっても家にたどり着かないこともありました。

 

それもそのはず、長男はとにかく目に入るものすべてに興味を示し、寄り道しては落ちているものを拾ったり、眺めたりしていたのです。小石や木の枝、葉っぱなどを拾い、その場でしゃがみこんで並べ始めることも。気に入ったものは、大事そうに家まで持ち帰ることもありました。

 

しかし、それらの拾い物には泥が付いていたりするので、私としては家の中には持ち込んでほしくありません。大抵、マンションの玄関の前で「バイバイ」することになったのですが、他にも同じような行動を取る子供たちがいたようで、マンション前には常に小石や葉っぱ、枝などがそっと置かれていました。

 

 

あるある3:どこでもとりあえず猛ダッシュ

 

 

ところかまわず走り回るのも、「ワンパク男子あるある」の一つではないでしょうか。我が家の息子たちは、まさにその典型的な例。歩けるようになったと思った途端に、とにかく走り回るようになりました。

 

公園やグラウンドなどを走っている分には良いのですが、道ばたやスーパー、家の中など、場所を選ばずとにかくどこでも走るのは悩みの種です。また、走るときは常に全速力なので、追いかける方も大変。長男が5歳を超えた頃からは、私もなかなか追いつけず、「危ないから止まりなさい―!」と大声で叫びながら走っていました。

 

次男は2歳の時、スーパーで「かくれんぼ」に目覚めてしまい、フロア全体を使って私と次男の壮大な追いかけっこが開始。私は走ろうにも周囲への配慮もあり、全速力では走れません。しかしゆっくりしていては次男を見失ってしまいます。なんとか次男を捕獲した時には、どっと疲れて買い物する気力がなくなってしまい、何も買わずにスーパーを後にしました。

 

 

 

あるある4:乗り物、恐竜、昆虫の名前を延々と聞かされる

 

 

男の子を出産する前は、なぜ男の子のアイテムには、乗り物や恐竜、昆虫などの柄が入っているのだろう?と不思議でした。「男の子はみんなそういうの好きでしょ?」というような安易な考えが見え隠れしているようで、私はなんとなく納得がいっていませんでした。

 

しかし、我が家の子供たちが成長するにつれ、「男の子は本当に乗り物や恐竜が好きなんだ」ということを納得せざるを得ませんでした。昆虫に関しては、好き嫌いが分かれるようです。

 

まずハマるのが、電車や新幹線、働く車などの乗り物系。道路をバスやゴミ収集車、消防車などが走っていたら、大体立ち止まって見とれたり、大きく手を振ったり。線路が見えるスポットがあると、飽きずにずっと眺めています。我が家の子供たちは、新幹線が好きすぎて、新幹線を見るためだけに東京駅の入場チケットを購入したこともあります。そして、そのことをネタのようにママ友に話すと、「うちも」と大多数から共感が得られるのです。

 

乗り物に一通りハマった後は、恐竜ブームが到来。図鑑を熱心に読み込んで、何十種類もの恐竜の名前を覚えては、「この恐竜が一番カッコいい」などの話を延々と聞かされます。しかも、他の男の子たちも大体同じような知識を身につけているので、友人たちとの話題はもっぱら恐竜談義。保育園の先生もビックリするようなマニアックな話をしていたそうです。夏には昆虫に夢中になり、虫取り網を持って公園へ出かけていました。

 

一度ハマったものについては、ものすごい集中力と情熱を持って掘り下げていくのも男の子の特徴の一つ。思わず「うちの子、もしかして天才?」と思ってしまうシーンも多々あります。(しかし、ブームが去ると一生懸命覚えた知識も忘れてしまうのですが。)

 

 

 

あるある5:忘れ物が多い

 

 

「忘れ物が多い」というのも男の子ママの悩みの一つではないでしょうか。我が家の小学1年生の長男も、教科書や道具を学校へ持って行くのを忘れてしまったり、あらゆる場所で持ち物を失くしてきたりします。

 

 

まさかそんなもの!?忘れられない「忘れ物」エピソード

 

そんな長男が先日失くしてしまったのは、なんと冬用のダウンジャケットです。しかも、ジャケットを紛失してから数日後にようやく「失くした」ということに気が付いたので、どこにジャケットを忘れてきたのかさっぱり分かりません。長男は冬用のジャケットを二着持っていたので、片方を失くしてしばらくの間は、「あれどこいったのかな~?」と思いながらもう片方のジャケットを着ていたため、気が付かなかったそうです。

 

長男に「どこに忘れてきたの?」と問いただしても「わからない」の一点張り。そこで私は、子供の習い事の先生や弟の保育園など、とりあえず思い当たる場所全てに電話してみました。その都度「息子がジャケットを失くしてしまったのですが…」と説明しなければならず、恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。

 

最終的に、夫が息子に付き添い、小学校の忘れ物コーナーや近隣の公園数カ所をぐるりと回った結果、公園のベンチ横に、半分雪に埋もれていたジャケットを発見してきました。公園で遊んだ際に暑くて脱いでしまったのを、忘れてそのまま置いてきてしまったようです。ついでに小学校の忘れ物コーナーでは、ニット帽も発見。息子は「たくさん見つかったよ~!」と元気に帰ってきました。

 

私もこれまでさまざまな忘れ物をしてきましたが、さすがに上着の忘れ物はしたことがありません。長男の忘れ物の多さには毎回うんざりしていますが、それ以上に今回は「なんでそんなものを忘れるの?」と驚きの方が大きかったです。

 

 

 

「面白い」と思えたもの勝ち!?男の子の子育て

 

 

怪我が絶えなかったり、忘れ物が多かったりする男の子の育児には、不安がつきものです。また、つい口うるさく注意してしまい、自己嫌悪に陥るというママも多いのではないでしょうか。筆者もそんな経験ばかりが記憶に残っています。

 

しかし、大変だったことも振り返ってみれば笑えるエピソードに。「男の子はそういうもの」と割り切ってしまえば楽になることもあります。私は、息子たちの驚きの行動に遭遇する度に、「これは記事のネタになる」と思うようにして、怒りを鎮めるようにしています。

 

きっとこの記事を読んでくださっている方は、男の子育児で大変な思いをされている方も多いと思います。これから下の子が生まれる・・・という方もいらっしゃるでしょう。面白い!と思えるよう、お互い育児頑張りましょうね。何か面白いエピソードがあれば、ぜひ教えてください。