新型コロナウイルスなどの感染症予防の観点から、私たちの体を守るバリア機能である免疫システムが注目されています。そして、この免疫システムをしっかりと機能させるためには、生活リズムを整えることが大切だと言われています。

 

しかし、赤ちゃんや子供と一緒に暮らしていると、毎日が想定外のハプニングの連続。頑張って生活リズムを整えようと思っても、なかなか思うようにいかない日もありますよね。

 

そこで今回は、赤ちゃんや子供、そしてパパやママの生活リズムを整えるために、一番大切なポイントを二つ紹介するとともに、具体的に毎日の生活にどのように取り入れていけばよいのか、ママライターが実践しているアイデアをまとめました。

 

 

 

生活リズムを整えるための二つのポイント

 

 

生活リズムを整えるためには、毎日規則正しく、時間通りに過ごさなければいけないというイメージがありますよね。しかし、起床や就寝時間に加え、日中活動や食事なども、「決められた時間通りに動かなければ」と思うと、精神的にかなりの負担になってしまいませんか?もちろん、それが無理なくできれば素晴らしいのですが、こちらでは、あまり気負わず、最低限守りたいポイントを二つに絞ってご紹介します。

 

 

1.早寝早起き

 

「早起きは三文の徳」ということわざの通り、早起きは健康に良いということが昔から言われています。早起きをするためには、夜早く寝ることが大切です。つまり、早寝早起きが生活リズムの基盤となります。

 

規則正しい生活を送りたいと考えた時、まずは早寝早起きの習慣をつけましょう。起床と就寝の時間が大体定まってきたら、食事の時間を整えるというように、段階的にリズムを作っていくと、無理なく生活リズムが整います。

 

 

2.朝日と朝食で気持ちの良い朝を

 

朝日を浴びたり、しっかりと朝食をとったりすると、体内時計がリセットされ、一日の生活リズムが整うと言われています。元々人間の体内時計は、25時間の周期だと考えられていますが、「朝リセット」をする習慣によって、その周期のずれが調整されるのです。

 

つまり、もし、そこで周期のずれをリセットできなかった場合、私たちは体内時計に従って、毎日1時間ずつ後ろ倒しされたリズムで生活することになります。その結果、「朝起きられない」「午前中は頭が働かない」「夜更かししてしまう」という状態になり、早寝早起きとは程遠い生活習慣に陥ってしまうかもしれません。

参考にしたサイト:農林水産省「良い生活リズムと生活s習慣を身につけよう」

 

毎日の生活にちょこっとプラスしていては?生活リズムを整えるためのアイデア集

 

 

大切なのは、「早寝早起き」と「朝の過ごし方」の二つだけ。こう書いてしまうと簡単なことのような気がします。しかし、理想と現実は違うもの。実際には、パパやママが計画した通りに過ごすことは至難の業です。

 

子供に「早寝早起きしようね」「朝ご飯をしっかり食べようね」と言っても、なかなか言うとおりに動いてくれませんよね。それならば、子供が自然と早寝早起きでき、朝ご飯を美味しく食べてくれるための仕組みを作ってしまおう!というのが筆者の作戦です。以下は、私が生活の中で工夫してみた具体的な実践法です。

 

 

テレビやゲーム、スマホは、夜より朝

 

一般的に、寝る前にテレビやゲームなどの光を浴びると、なかなか寝付けない上に、睡眠の質にも悪影響があると言われています。

 

電子機器から発せられるブルーライトが、睡眠のリズムを乱すという研究結果もあります。パパやママの中には、寝る前にスマホでゲームやSNS、ネットサーフィンをするのが習慣になっている方も多いかと思います。その隣で、赤ちゃんや子供も一緒にスマホを覗き込んでいるということも多々ありますよね。しかし、熟睡のためには、スマホはベッド周りでは使わない方が賢明です。

 

それでも子供は「ゲームしたい」と主張してくるかもしれません。その場合は、「早起きして朝にやりましょう」というルールにすればOK。子供が早起きするモチベーションにもなりますよ。

参考サイト:OMRON「体内時計に影響するブルーライト」

 

 

とにかく運動!日中に体力を発散させる

 

子供が元気なのは良いことですが、「夜になっても元気過ぎて、なかなか寝てくれない」という悩みを抱えている方も多いかもしれません。我が家の長男もこのタイプ。赤ちゃんの頃からとにかく睡眠時間が短く、親の私から見ても「疲れないの?」と思うほど活動的でした。

 

そんな長男は、成長するにつれ、ますます体力がつきましたが、親である私たちにも作戦がありました。それは、「とにかく外に連れ出して運動させる」ということです。思いっきり体を動かせば、やはり9時くらいには眠くなるようです。

 

 

子供を「カーテンを開ける係」に任命

 

子供に「朝日を浴びてきなさい」と言っても、面倒がられてしまいますよね。そんな時は、子供を「カーテンを開ける係」に任命。明確な役割があると、子供も動きやすいです。子供はカーテンを開けながら朝日を浴びてくれるし、親の手間も省けるしということで、一石二鳥です。

 

 

外出できなくても、窓辺で日光浴

 

子供が風邪をひいてしまったり、怪我で外遊びできなかったりという事情で、一日中室内で過ごさなければいけない日もあるでしょう。また、ママの体調が優れない日に、子供を外遊びに連れ出すのは大変ですよね。しかし、引きこもり生活が続くと、なんとなく朝からぼーっとしてしまうなど、一日のメリハリがなくなってしまいます。

 

そんな時は、ベランダで日光浴をするだけでも、朝のさわやかな気持ちを取り戻すことができます。ベランダがなければ、窓辺や玄関の前などでもOK。外の空気を吸って、日光を浴びながら体を伸ばしてみましょう。生まれたばかりの赤ちゃんにも、日光浴はおすすめ。「毎日散歩に連れ出さなければ」と気負わなくて済むので、少しは気が楽になりますよね。

 

 

朝ご飯を美味しく食べるために、晩御飯は腹八分に

 

どんなに朝が苦手でも、お腹が空いていれば「何か食べたい」と思えるはず。逆に、朝なかなかお腹が空いていないと、ずっと寝ていられますし、朝起きても積極的に朝食を取ろうという気分になれません。

 

お腹が空かない原因としては、晩御飯の時間が遅かったり、晩御飯を食べすぎてしまったりということが考えられます。ならば対処方法は簡単です。晩御飯の時間を早め、量を減らせばよいのです。夫婦共働きで晩御飯の時間を早めることが難しい場合は、量を減らすだけでも効果は感じられると思います。それでも子供がお腹いっぱい食べたいのであれば、消化の良い献立にするという方法もあります。

 

我が家では、小1の長男の習い事の関係で、週に2日は夕食の時間が遅くなります。いつもは6時に食べ始め7時には食事が終了するようにしていますが、習い事の日だけは7時過ぎから食事がスタート。しかも、息子は運動してお腹ペコペコなので、ご飯を何杯もおかわりしたがります。そこで我が家では、晩御飯が遅くなる日には、おでんや鍋など、できるだけ消化に良いメニューにするようにしています。

 

 

まとめ

 

 

「生活リズムを整える」のが大切だとわかっていても、漠然としていて、何から手をつければ良いのかわからないという方も多いかもしれません。また、規則正しい生活を送ろうと心がけるあまり、精神的なストレスになってしまっては、元も子もありません。今回ご紹介したようなちょっとした工夫を毎日の生活に取り入れていくことによって、少しずつリズムを整えてみてはいかがでしょうか。