子供の知的好奇心を刺激し、「学ぶ」ことについて前向きな気持ちを育んでくれる図鑑。大きな絵や写真は迫力があり、小さな子供でも楽しく見ることができますし、小学生になると自由研究のための調べ学習にも役立ちます。

 

図鑑にはさまざまな種類があるので、初めて図鑑を購入する際には何をどう選べば良いか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、自分の子供に合った図鑑を選ぶコツについて、ママライターの体験談を元にご紹介します。

 

 

 

我が子にぴったりの図鑑、どう選ぶ?

 

 

ずっしりと重みのある図鑑。どれもたくさんの情報が詰まっているので、子供が「欲しい」と言った図鑑は全種類揃えてあげたいと思う方もいるでしょう。しかし、本棚の収納スペースには限りがありますし、図鑑は他の本と比べても高額です。「これ」という図鑑をしっかり見極めて購入したいですよね。

 

 

【1】まずは1~2冊から。親子で一緒に楽しめる図鑑を選んでみよう!

 

小さな子供にとって、図鑑は好奇心を刺激するものですが、同時に文字がたくさんあって読みにくいものでもあります。親が先回りしてアレコレ買い与えすぎると、過度な期待がかえって子供へのプレッシャーになってしまうかもしれません。

 

まずは、子供が読みやすい図鑑を12冊厳選してみてはいかがでしょうか。子供が最初から自分一人で読むことは難しい場合もありますので、親も絵本を読んであげるような感覚でぜひ一緒に。親も興味のある内容であれば、無理なく楽しく読めますよ。絵本と違い、図鑑は好きなページから読み始めても良いですし、ページを飛ばしながら読んでも問題ありません。図鑑ならではの読み方を覚えるきっかけにもなります。

 

 

 

【2】子供自身に選ばせてみる

 

当たり前ではありますが、図鑑は子供が大好きなことをテーマにしたものを選びます。テーマが決まったら、実際に子供と一緒に本屋さんに行ってみて、中身を見ながら選んでみてはいかがでしょうか。同じテーマの図鑑でも、出版社やシリーズによって内容が少しずつ異なります。どの図鑑が一番子供の好みに合っているのか知りたい場合、実際に手に取って中身を確認すれば安心です。

 

例えば、子供が恐竜好きの場合、複数の恐竜図鑑を見比べてみて、子供が一番好きな恐竜がしっかりと掲載されているか、イラストが子供の好みに合っているかなど、確認してみると良いですね。

 

 

 

年齢別!子供におすすめの図鑑とは?

 

 

一般的な図鑑にはイラストや写真と一緒に解説文が記載されているため、「図鑑は文字を読めるようになる小学生から」というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、最近では未就学児も楽しめる図鑑がたくさん販売されていますよ。

 

 

 

【0〜3歳】未就園児には…

 

3歳以下の未就園児には、イラストや写真が中心の図鑑がおすすめ。一つのテーマを深掘りするような内容ではなく、「のりもの」や「どうぶつ」などざっくりしたテーマの図鑑がより分かりやすいです。子供が本を触りながら楽しめる「しかけ絵本」のようなタイプの図鑑もあります。また、一般的な図鑑サイズよりも小さい手のひらサイズの図鑑なら、小さな子供でも手に取りやすく、お出かけ時にも持ち歩きやすいですね。

 

 

出典:Ehon Navi

 

はっけんずかん のりもの 改訂版

出版社:学研

価格:1,980円 +  税

 

【ママライターのひとこと】

我が家の長男が3歳頃に祖父母からプレゼントされた図鑑です。ちょうどその頃、電車や飛行機などの乗り物が大好きだったので、楽しみながら毎日のように読んでいました。しかけをめくると乗り物の内部が分かるようになっているところも、子供心をくすぐります。たくさん読み過ぎて、しかけ部分や図鑑の背がビリビリに破れてしまい、セロハンテープだらけの痛々しい姿になってしまいましたが、未だ現役で頑張ってくれています。

 

 

 

 

【4〜6歳】未就学児には…

 

文字に興味が出てきて、好奇心が爆発する46歳の子供たちには、好きなことを深掘りする内容の図鑑がぴったりです。「なぜなぜ期」とも呼ばれるこの時期には、子供の疑問に答えてくれるような図鑑もおすすめです。実際の大きさがわかる実物大図鑑も迫力がありますよ。

 

 

出典::永岡書店

 

こども写真ひゃっか「新幹線ひみつ大図鑑」

出版社:永岡書店

価格:1,400円 +  税

 

【ママライターのひとこと】

乗り物への興味が深くなり、とくに新幹線が大好きになった我が家の長男。新幹線に特化した図鑑を探していたところ、本屋でこちらの絵本を見つけました。新幹線の種類や仕組み、歴史などが学べるほか、日本列島の地図を見ながら新幹線が走る路線についても知ることができ、大人にとっても読み応えのある一冊でした。

 

  

 

【7歳〜】小学生以上なら…

 

好きなテーマをとことん追求できる本格的な図鑑デビューに最適な時期です。図鑑は種類が豊富なので、子供が気に入る図鑑がきっと見つかるはず。DVDがついている図鑑なら、図鑑だけでなく映像から多面的に学ぶこともできます。

 

 

出典:小学館

 

小学館の図鑑NEO「新版」恐竜

出版社:小学館

価格:2,000円 +  税

 

【ママライターのひとこと】

長男の興味は年長の頃には乗り物から恐竜へと変わっていました。文字も読めるようになり、友達と恐竜談義をするほどのハマりようだったので、本格的な解説もついた小学館の図鑑を選びました。「恐竜の名前をたくさん言いたい」という気持ちがモチベーションになり、なんと索引の読み方までマスターしました。

 

  

 

 

読むだけじゃない!?図鑑を120%楽しむ活用方法

 

 

図鑑の読み方と言うと、家でじっくり読むというイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、我が家では、「読む」以外にもさまざまな活用法で図鑑を楽しんでいます。

 

 

図鑑を見ながら絵を描く

 

出典:Instagram

 

恐竜図鑑の細かい絵を見ていると、自分でもお絵かきしたくなった我が家の長男。気づくと、恐竜図鑑を見ながら画用紙に絵を描き写していました。自分で絵を描いてみることで、恐竜の色や体の特徴などの細かい部分にも目が行き、さらに詳しく知ることができたようです。

 

 

 

図鑑を博物館に持っていく

 

出典:Instagram

 

恐竜の骨格などが展示されている博物館へ行く際には、必ず恐竜図鑑を持参します。博物館では骨格のみが展示されている場合が多いので、骨格と図鑑のイラストを見比べてみるとイメージが膨らみやすいからです。博物館で恐竜の実際の大きさを体感した後、帰宅して家で見る図鑑には、また一味違った感動があります。

 

 

 

図鑑をどんどん活用しよう!

 

 

子供が図鑑を読みだすと、「そんなことまで知っているの?」と圧倒的な知識量に驚かされることがありますよね。子供の知的好奇心を刺激してくれる図鑑、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。