写真・文:mamioh編集部
海外ブランド輸入代理店の取締役クリエイティブでレクターとして、商品を見つけ出し日本に広めるバイヤーとして活動されている『weskiii(ウェスキー)』の住田由香(すみだゆか)さんに前後編の2話連載でお話を伺っています。
前編では、留学を経て、モノを”作る”のではなく”見つける”ことを選んだ理由、仕事への想いやモノ選びのこだわりを伺いました。
そして後編では、3人の子を持つワーキングマザーとしての一日のスケジュールやお子様との向き合い方、忙しい中でも両立しながら楽しみ、輝きつづける秘密を伺いました。
子供との時間を大切にアクティブに始まる朝じかん
5:20 起床。身支度後に、メールチェック&インスタアップ
6:00 長男とウォーキング&サッカーの練習
7:00 子供たちを起こし、朝ご飯。
8:00 幼稚園児のお弁当づくり&夕飯の下ごしらえ
8:30 登園
朝の時間をフル活用 息子とウォーキング&サッカーの練習
(写真提供:インスタグラム@sumida.yuka)
住田さん:
「本当は夕方に連れて行ってやってあげたいんですが、下の子のお迎えがあってできないので、朝やっています。
住んでいる地域の公園で朝ラジオ体操をやっていて、その時間に一緒に行って、私はおじいちゃんおばあちゃんに混じってラジオ体操をして。笑
その間に彼はサッカーをして、10分くらいでラジオ体操が終わるので、それから一緒にサッカーをやるんです。そうすると頭が冴えてくるんですよね。」
子供の新学期や自分へのご褒美に「お気に入りのジャム」
(写真提供:インスタグラム@sumida.yuka)
住田さん:
「お気に入りのyou-ichiさんのジャム。新学期や新しいスタート、自分のご褒美にスペシャルなジャムを開封します。美味しすぎて朝から2枚も食パンを食べてしまうことも笑
普通の食パンがレベルアップして、ご飯派の人も毎日トーストを焼いちゃうくらい美味しいですよ。」
おいしいコーヒーから始まる 「ワーキングマザーの仕事管理」
9:00 おいしいコーヒーを飲みながら、情報収集。
9:20 出勤
10:00 打ち合わせ。企画を練ったり、新商品について話し合う。
12:00 ランチミーティング。スタッフや旬な方々と三軒茶屋でおいしいものを食べる!
12:45~ ワークショップの打ち合わせ、展示会の打ち出し案等。
16:50 仕事切り上げ
17:00 お迎え
毎日通うお気に入りのお店
コーヒータイムが時間管理のコツ
(写真提供:インスタグラム@sumida.yuka)
住田さん:
「朝9時からコーヒータイムがあって、30分コーヒーを飲んでから会社に来て、自分の処理をある程度終わらせます。打ち合わせを入れる時も、コーヒータイムに合わせて調整したり。
お迎えの17時までには仕事を終えなくてはいけないし、延長ができないんですよね。
そのタイミングで仕事がしたくてもできないので、でも前倒しはできるわ、と思って。みんながお仕事する前に大体のスケジュールを組んでしまえば、社内も作業が進みやすいし、いいなあと思って。
そのおかげでコーヒーが飲めるんですけどね笑。コーヒータイムのためっていうのもあります笑。」
▷お気に入りの珈琲店は三軒茶屋にある『OBSCURA COFFEE(オブスキュラコーヒー)』。オーナーがルワンダやアフリカに直接お豆を買い付けに行くこだわり。(写真提供:インスタグラム@sumida.yuka)
住田さん:
「リセットする方法もまとめてというよりは、その日にリセットをしたくて。
最近はお気に入りの珈琲屋さんがあって、家ではなく外で、美味しいコーヒーを飲むことで気持ちをリセットしています。
でも私も前までは、できなかったんです。気持ちのリセットするっていうのも、リセットと思えなくて、「私は30分サボってしまった」とか、そんな風に思ってしまったりして「やんなきゃ、やんなきゃ。まだやることいっぱいあるし」って。
▷スコーンとマフィンのお店『powder』のメープルナッツ。自分の為にスイーツを買うことは、子育て・仕事・家事を上手くやっていく為のコツ。(写真提供:インスタグラム@sumida.yuka)
住田さん:
「だけど今は、力を抜くっていうことをすれば、本当に力を発揮しないといけない時に、すごく力を発揮できる。
なので、本当にピーンって張り詰めてると糸ってすぐに切れちゃうけど、ゆったりしてると糸って切れにくいじゃないですか?そういうことを自分で調節しなくちゃいけないなっていうのは、ここ何年かでできるようになったことで。。
自分のゆったりする時間を30分でもいいから作るっていうのは、結構心がけています。」
やってみたいと思ったら止まらない。学び続けるママでいたい
住田さん:
「長女がすごく本が大好きで、図書館で10冊くらい借りては一週間に一回返して、また借りてくるんです。
そういうのをみてると親も学ばなきゃっていうのもあるし、一緒に学んでいけたらいいなっていうのもあります。「ママは今こういう本を読んでるんだよ」って話したり。たまに子育ての本とかも彼女が読んでたりして。笑
子供ってすごくよく見てるので、ママが何してるのかっていうのも興味があるし、私は結構話すようにしています。」
ママは、お客様に喜んでもらえるお靴をドイツに選びに行ってくるよ
住田さん:
「ヨーロッパに出張へ行くことも多いので、その間子供達は私の母に見てもらっています。その時も「何やってるんだろう?」って言ってこないけど、伝えたほうがいいなと思って。
だから「ママは、お客様に本当に喜んでもらえるお靴をドイツに選びに行ってくるよ」みたいな話をすると、「そうなんだ。ママは人に喜んでもらえるお仕事をしてるんだね。じゃあ待っとく」っていう感じで言ってくれるんです。「じゃあ、行ってくるね」みたいな感じです。」
▷取り扱い商品をセレクト中。3人の子供たちを育ててきた経験を生かし、日本のお母さんと赤ちゃんはどんなアイテムを求めているのか想像。(写真提供:インスタグラム@sumida.yuka)
住田さん:
「出張は大体一週間くらいなんですが、最近は子供達よりもママの方が寂しくなっちゃうんですよ。笑
ママが飛行機に乗って、子供たちが見たいって言ってた映画とかあると「これ言ってたな~」って思い出して、ホームシックみたいな感じで、泣けちゃって。。
子供たちにスカイプとかで話をすると「ちょっとごめん、今ドラえもん見てるから大丈夫」とか「ママ、後でかけてー」とか言われて。笑
さっきママ泣いたりしてたのにーって笑。強がって言ってくれてるのか、本心なのかはあるんですけど。でも帰ってきたら走って抱きついてきてくれるので、少しはさみしい思いをさせてるのかな。
子供たちも”ママの手助けをしたい”っていう気持ちでそういう風にしてくれてるのかなと思っています。」
週末は、子どもたちとどこへ行こう?
▷家族でキャンプに行くことも。隣接する釣り堀でとれた大好きなお魚にこの笑顔。(写真提供:インスタグラム@sumida.yuka)
住田さん:
「週末は週末で、家のソファーでゆったりしたりできない人なんですよ笑。天気がいいから、じゃあ今日はどこに出かけよう?みたいな感じなので。
子供たちと一緒に何しようって、結局休みの日もずっと外に出てたりするんですよね。なんか勿体無い気がして、いろいろ新しいものを見たりとか、子供たちをどこかに連れて行きたいっていう想いが強いです。」
子供の笑顔が何よりの癒し。一人一人に寄り添う子育てを
(写真提供:インスタグラム@sumida.yuka)
住田さん:
「働くママの子供達はどうしても無理しちゃう所があるような気がして、出来るだけ子供達一人一人に寄り添い話を聞いてあげる時間を取るようにしてます。
笑顔が見たくて、パフェを食べに行ったり笑
子供への時間とは言いながらも私もリフレッシュ出来るし、何より子供の笑顔を見ると癒されます。」
日々の生活をちょっと工夫して、仕事も子育ても、楽しむ住田さん。
そして、大切な家族の存在が一番の原動力だと改めて教えてくださいました。
キラキラした目でお話しくださる姿に、こんな女性に、こんなママになりたいと憧れずにはいられません。私にできること、真似してみたいなと思いました。住田さん、素敵なお話をありがとうございました。
P r o f i l e
住田 由香さん
weskiii 株式会社取締役クリエイティブディレクター。1981 年、神戸生まれ。美術系の学校を卒業後ロンドンに留学。ヨーロッパ諸国を旅行し、海外の面白さを知る。帰国後2007 年結婚を機に広島へ移住。小売業を営む嫁ぎ先の稼業を手伝いながら、もっと女性が嬉しくなるアイテムを扱いたいという思いより、2013 年頃よりヨーロッパでの買い付けがスタート。その後、2015 年に「Santnana(サントナーナ)」という靴の専門店を三軒茶屋にオープン。ロゴや内装などブランディングを始め、海外で代理店契約など、新会社への道筋を作る。2017 年より拠点を東京へ移し、2018 年秋、海外ブランド輸入代理店weskiii 株式会社を設立。『暮らしを豊かに』をテーマに、海外から素敵な商品を見つけ出すバイヤーとして世界中を飛び回っている。また、3 人の子育てをするワーキングマザーでもある。
公式HP:weskiii